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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
ロット討伐編
32/136

第32話 よもや彼らは蟻を蟻とも思わない

(だがなぜこんなに速く彼ら連合が動くんだ?)


「…。弓蟻の王が…なぜかアリクイの森に……来てる…」


妙月は青ざめた顔で言った。


「まさかあいつら!」


「ああ。このままでは弓蟻が全滅させられる」


弓蟻を仲間に出来ると思ったそのすぐ後にこのピンチ。やはりロットはふさわしい。二種の蟻の()()()に。


「すぐに作戦を開始する。作戦に同行するのは……」


ーそしてアリクイの森にて


「ロット様。まだこの森には剣蟻や槍蟻の姿は見えません」


爆弾蟻がロットに報告をした。


「そうか。では罠を発動しろ」


弓蟻はひとまとまりに動いていた。

落とし穴をあらかじめ布で固めておき、落とし穴に弓蟻全員を落とした。そして動くものがいれば、容赦なく銃弾が放たれる。


「さあカタパルト。始めようか。デスゲームを」


弾丸蟻と爆弾蟻の王。ロット。

弓蟻の王。カタパルト。


この二者の戦いが始まる。


「デスゲームとは何だ?」


カタパルトは腕に装着されてる弓をロットに向け、質問をした。だがロットは動じず、質問に答えた。


「ボクとお前の戦いだ。ボクはこの剣戦おう。お前は何を使ってもいい。そして先に死んだら死んだ方の種族は全滅だ」


カタパルトは動揺を隠せずにいた。だがカタパルトは戦うことを決めた。


「やってやる。いいんだな?殺しても」


「ああ。来い。弓蟻の王よ」


カタパルトは距離を開け、ロットに矢を一発放った。


「ふっ」


矢は剣で斬られた。


「やるな。なら…」


カタパルトは矢をロットに向け、連射した。ロットは全ての矢を剣で斬った。


「これはバケモノだな!」


カタパルトが驚いていると、ロットは一瞬で間合いを詰めカタパルトに斬りかかる。

カタパルトは瞬時に腕の弓を向け矢を放つが、ロットはかわし、カタパルトの腕に着いている弓を壊した。


「くそっ!」


月暴風(ルナ・テンペスト)


ロットが軽めに剣を振るうと、カタパルトは暴風で吹き飛び、後ろの木に思いっきりぶつかった。


「なあ。まさか弓蟻の王ともあろう方が、この程度で終わりなんていうんじゃないだろうな?」


ロットはカタパルトの首に剣を当て、カタパルトを挑発する。


「まだ…。仲間が…」


カタパルトは仲間のため、限界の体で立ち上がった。


「まだ…。俺はまだあ……」


「威勢が良いのは嫌いじゃない。さあ来な。その威勢をぶち壊してやるから」


カタパルトは落ちていた木の枝を握りしめ、ロットに殴り掛かった。

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