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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
ロット討伐編
31/136

第31話 作戦会議

僕たちは爆弾蟻の巣に来た。ここの檻にアーチャーが囚われているらしい。


(でもまず侵入できないと。どうするんだ?)


妙月は爆弾蟻の、要塞のような巣の裏側に回った。


(ここは檻の真後ろだ。だけどその変わり超頑丈に出来てる。どうするというんだ?)


「月が出てるな」


妙月はつぶやいた。


「影月。始めてくれ」


影月は壁に触れた。


月光影揺(シャドウサイド)


すると鉄やコンクリートで固められたはずの壁が形を変え、穴が開いた。


そして妙月は開いた壁を通り、檻に囚われていたアーチャーに事情を話し、錠を外して外まで連れ出した。


「こんなあっさり行くのかよ!」


僕は驚きのあまり、その言葉を口に出していた。すると妙月は元気良く言ってくれた。


「まあたまには楽に行こうぜ」


(確かにな。戦うのは疲れるからな)


そして僕たちはアーチャーを椿蟻の巣まで連れていった。


その後僕たちは弓蟻を仲間にするため、作戦を立て直した。


「弓蟻の王は話を聞いてくれますかね?」


アカマルは心配していた。


(こいつは自分の巣に戻らないのか?)


「多分聞いてくれる。アーチャーの見回りでアーチャーがいないんだ。その後シャーロットたちが交渉するんだ。だから大丈夫だよ」


妙月の言うことは一理ある。だが弓蟻の王だけに会うのは…。


「明日、爆弾蟻、弾丸蟻、弓蟻の連合が再びアリクイの森に行くらしい。だからもうチャンスはそこしかない」


「妙月さん。私は反対です」


「なぜだ? ランスロット」


「ロット王は我々が来るのを予想している。だから今度はロット自ら迎え撃って来るでしょう」


(確かに。このまま戦えば犠牲者は増えるだけ。円卓城で多くの犠牲者を出した。この状況でさらに兵を失えば…)


「安心しろ。作戦はパーフェクト。それに忘れたか? 椿蟻の能力を」


その場にいた誰もが希望を抱いた。


「それに敵は遠距離攻撃。近距離攻撃はいない。だから勝てる…」


妙月は急に焦った表情となった。


「どうした?」


「爆弾蟻、弾丸蟻、弓蟻の連合が…もう動き出した。アリクイの森に!」


(速い!奴ら…何をするつもりだ?)

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