第27話 ロットの力
僕たちは森の奥へと進んでいく。
「妙月。ロットの居場所は?」
僕は戦いの準備をするため、妙月にロットの居場所を聞く。
「既にお菓子工場に着いている」
(もう着いていたのか!)
「というかロットは何の蟻なんだ?」
「ロットは爆弾蟻と弾丸蟻のハーフ。彼は弾丸蟻の王と爆弾蟻の女王の間の子」
「では昔から手を組んでいたのか!」
「ああ。だから君たちが爆弾蟻の巣に行った時はドキドキしたよ」
(何で妙月はそんなことまで知っているのだろう)
「それよりも、もうすぐお菓子工場に着くよ」
僕は爆弾蟻と弾丸蟻のハーフであるロットという者を倒すため、ゆっくりと足を運んでいった。
「幸太郎。ここは私に任せなさい」
シャーロットが堂々とロットのもとに行こうとした。
「待って。さすがにそれはまずい。多分逃げたのを知られれば捕まって、剣蟻があいつらの奴隷にされる」
「そうね」
僕の意見にシャーロットはあっさりと納得した。
「ねえ。私に考えがある」
妙月は言った。そして妙月の提案は最も安心できるやり方だった。
「じゃあ作戦開始」
シャーロットは一人でロットのもとに近付いていく。
「久しぶりだね。シャーロット。ところで檻に入れたはずなのに、どうして外に出てるのかな? もしかしてあのアカマルとかいうガキが手助けしのかな?」
ロットはお見通しのような顔で言ってくる。
「いいや。あの檻を斬っただけ。この聖剣で」
シャーロットはさりげなく剣を抜いた。だがロットも剣を抜く。
「ボクも剣は必要無いんだけどね。でも父上が持っとけってさ。確かこの剣の名は…聖剣。月の光を浴びた樹で創られたんだ」
その話をこっそりと隠れ聞いていた際、椿蟻は全員ロットを睨んでいるように見えた。きっと聖剣と関係があるのだろう。
だがそんな時、ロットがシャーロットに襲いかかる。シャーロットはロットの剣をひたすらよける。
「逃げてばっかか?」
「月暴風」
ロットの剣に光が集まり、ロットが剣をシャーロットに突き刺した。すると暴風が周囲に吹き荒れた。
だがシャーロットは幻覚だ。
隙を突き、背後からアーサーがロットに襲いかかる。
聖剣……シャーロットの剣。剣の色は、黄色混じりの黄金色。
聖剣……ロットの剣。剣の色は、黄色混じりの黄金色。




