第11話 円卓同盟
僕たちはこの儀式で騒いでいた。
「蟻村。羨ましいな」
「護衛。お前はやっぱり女王さんのことが好きだったんだな」
「うるせ。もうお前の女なんだから大切にしろよ」
護衛は少し悲しげだったが、女王さんの笑顔を見て安心したのか、俺に託してくれた。
「ありがとう。護衛」
「別に~。俺たちの女王は幸せになってもらわなくちゃ困るからな」
そう言いながら護衛はチキンを食べた。土で型取られたテーブルの上に布がひかれている。その上に形が整ったガラスの破片がたくさんあり、その上に野菜や肉などの料理が並べられている。
(よくこんな豪華な料理をたくさん集められたな)
僕は昔から肉が好きだったので肉にかじりつく。
(やっぱうめー)
そんな幸せな式が終わり二日が経った。
「蟻村くん。もうすぐ精鋭部隊が返ってくるよ」
女王さんも驚いた様子で言ってきた。
(まさか生きていたなんて!)
僕は王の間に行った。王の間は一面きれいな布で囲まれていて、扉の近くには小さい電球があり、なぜか光っていた。
(なぜコンセントに繋がれてないのに光ってるんだ? 充電式なのか?)
そして僕は土の階段を上がり、二つの大きな椅子の片方に腰かける。
「緊張しないでね。彼らは少し変わってるけど、頼れる者たちだから」
すると扉が開き、見知らぬ蟻が次々に入ってきた。皆鎧を着けており、剣をぶら下げていて、いかにも精鋭という感じだ。
すると一匹の蟻がダッシュで女王さんの前にいき、質問した。
「女王さん。その者が我ら剣蟻の王ですか?」
「ええそうよ。この方の名は蟻村幸太郎。この方のおかげで火蟻を倒すことが出来たの」
女王さんは僕を凄い奴のように紹介した。
「お前が…か!?」
その蟻は凄く見てくる。
「女王さん。この者の名は?」
僕は怖かったので女王さんに名前を聞いた。
「この者の名はアーサー。剣蟻騎士団の騎士長です」
よく見たらアーサーは他の蟻よりも装備が整っていて、鎧が汚れている。きっと先頭で戦ったのだろう。だが若い。凄く若い。
「おいアーサー。王の間で無礼であるぞ」
大剣を背負った蟻がアーサーを叱った。
「蟻村さん。彼はガヴェイン。副騎士長です」
剣蟻騎士団はほとんどのメンバーが男だった。
「なかなか強そうなメンバーだな」
「蟻村さん。この者たちはとっても強いのよ。火蟻なんて一瞬で倒せるんだから」
(じゃあ遠征に行ってなかったら俺がいなくても勝てたんだな)
「でも何で遠征なんか行ってたんだ」
「他の蟻と同盟を組むのです」
女王さんはワクワクしながら答えた。
「同盟!?」
「はい。弓蟻。槍蟻。そして私たち剣蟻の三種の蟻の同盟。同盟の名は…」
ー円卓同盟




