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好転の星  作者: ベン マウント
10/10

エピローグ

警察での調書や、署長の感謝の言葉、形式的な面倒事が終わり、会社に帰るとまた、面会人が待っていた、以前の銀行の支店長だ

「いつぞやは大変失礼いたしました」

「もう取引もないのに、何の用ですか」

「あの時は大変失礼な事を申し上げまして、申し訳ありませんでした」

「もう済んだことです、お宅と取引がなくても十分やっていけていますから、話すことはありません、お帰りください」

そう言って席を立つ、虎の威を借る狐、大っ嫌いなタイプの人間だ

「待ってください、なんとか取引をお願いします」

会社関係は勿論だが、社員の預金も他行に変えるよう、組合に伝えたので影響は大きかっただろう

「このままでは、支店を畳まなければならなくなりました」

「うちには関係のない話です、あの時貴方も納得して帰ったはずですが」

「申し訳ありません」

「たかが一工場の取引がなくなっても、影響などないほど大きい銀行何でしょう、確か、お宅と取引しないと、信用がゼロになるとか言いませんでした、うちは其の信用ゼロの会社ですよ、そんな会社に用はないはずですよ」

「本当にすみませんでした、分かりました、時間を取らせ申し訳ありませんでした」

すごすごと帰って行った、後日支店はこの町から消えた、あの考えで町の事業に影響を、与えられては困る、晴れた日に傘を貸し、雨が降ったら取り上げる、銀行の考えをさらけ出した、そんなところはこの町に必要ない

余裕資金を使って、街の中小企業の相談に乗る部署を作った、金融ではない、真面目に仕事をしている企業は、残していかなければならない、いい加減な経営の処は相手にしない、零細企業で希望があれば、吸収合併も行った、意外な技術が途絶えようとしている、そんな企業は継続できるよう、協力は惜しまなかった、いつの間にか麗子の会社も含め、いくつもの会社を傘下に持つ、持ち株会社が出来上がっていた、有村が引退に当たって、関連会社を全部投げて来た、持ち株会社を作るしかなかったのだ、俺の幸運がそこまで広く及ぶかは分からないが、やるしかない状況になってしまったのだ、有村さんにしてやられた感があるが、ここまで来たら手を引き事も出来ない、余談だが第一建設までグループに入れてくれと言っている、もう優良企業だから、お仕置きの心配はないと言ってあるのだが、傘下に入りたいという、勿論、麗子、その父聡一も役員として名を連ねている、第一建設の社長も、役員になって貰おうと思っている、モットーは社員の幸せ、次に地域への貢献、これで行こうと思っている例事ばかりのようだが、出来る限り押し通すつもりだ、もう一つ社員は人格を主として、学歴は重視しないこの事も押し通そうと思っている、俺のひがみかもしれないが

最後までお読みいただきありがとうございました

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