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Road1 冒険は簡単に始まらない

作者の処女作 第1話、執筆です。

正直に言って不安しかない自分の文章でどこまで書けるかはわかりませんが、ストーリー完結までは執筆していきたいと思います。

小説を書くことに関して初心者な私ですが、ぜひ読んでいただけると幸いです。

 唐突だが皆さんは『冒険の書』をご存知だろうか?

某国民的RPGのセーブデータであるアレだ。


 しかし、この世界の『冒険の書』はちょっと変わった()()を持つ様だ。

その性質に振り回される不運に、少年はどう立ち向かうのか…

では、物語の始まり始まり…


場所は[勇者の国 ブレイバー万能王国]

時刻は()()()()() 9時10分

今日この日、誕生日を迎える少年[アルター・ロード]の冒険譚の幕開けである…


(起きなさい… 起きなさい… 今日は大切な日なのでしょう?)

優しい朝日が部屋を照らす中、

寝ぼけている少年を母[スロウ・ロード]は優しく起こす…


「…ん~、あと5分…」


しかしこの少年、素直に起きる気配は無いようである。


(それはもう3回も聞きました。いつになったら本当に起きるのですか?)


「だったら… あと3時間… zzz」


ダメだこれ。ほったいたら3時間以上は平気で寝てるだろう。


「…いい加減に起きろッ!!」


あ~あ、お母さん怒らせちゃった。

少年はベッドから身を起こし、死んだような目を擦りながら渋々と外出の準備を始める。


「それで、今日は何の日なのか言ってみな?」


状況確認、母の声にはまだ怒気がこもっている。


了解です、お母様(イエス マム)、[ブレイブ城]という名の市役所へ行き、[冒険の書]という名の住民票を受け取り、この国の遠方にある[転職の神殿]という名のハローワークへ向かい職を得ることです!」


ファンタジーの欠片も無い表現だが、事実である。


 この世界では年齢が15を迎えると自動的に成人として扱われる。そして成人15歳から定年の最低55歳までは労働の義務がこの世界にある。


 しかし、15歳になった日から一ヶ月以内に職に就かないと世間から無職(ニート)のレッテルを貼られ、無職の状態が5年も続いてしまうと国の市役所から[冒険の書]が燃やされ、()()()()()()()()()()


『[冒険の書]は住民一人一人が生まれたときから所持しているものであり、生活する国に住民票として親族が提出するものである。』


 つまり、[冒険の書]は人の生命を表す重要物だ。これが物理的に無くなることは冒険者(プレイヤー)()()()()()()

 だからこそ、この世界の住人は無職という選択は行わない。たとえ働かないことが楽であったとしても決定された死という恐怖から逃れる為に人は働くのだ。


 さて、職業は[農家]や[鍛冶師]の生産職から[戦士]や[武闘家]の戦闘職、[商人]などの商業職まで幅広く選べるが、貧弱な人が戦闘職に就いてもすぐに死んでしまうし、金銭の扱いが雑な人が商業職に就いてもすぐに破産するだけだ。


 要するに、身の丈に合わない職に就いても世の中上手くはいかない。

好きな職に就けるとはいえ、選択の自由はあんまり無い。


「分かってるなら早く支度して行ってきなさい、もたついてると帰りが遅くなるよ!」


急かす母、それもそのはず時刻はもう10時になるところである


「…3年くらいなら、別に無職でも良k」


「部屋燃やすぞ」


「行ってきます!」


ふざけた冗談を交わし、アルターは家を後にした。


 徒歩約10分、特に坂道のない平坦な道を歩き市役所…もといブレイブ城に到着したアルターは城門の兵士に話しかける。


「こんにちは、給料泥棒(もんばん)さん ご機嫌いかがですか?」


 知り合いに対する挨拶は煽りから入る姿勢、こんな奴が職に無事就けるか不安になってくる。


「おかげさまで、お前が来た瞬間に気分が悪くなったよ。冒険の書を受け取りに来たんだろ? さっさと持って帰ってくれないか…」


 15の少年に煽られ、疲れ切った門番さん。 …強く生きてください。


 城に入り、面会の手続きを済ませてロビーで呼ばれるのを待っているアルター。

暇そうにあくびをしていると奇妙な会話が聞こえてくる。


「…これが勇者の冒険の書か。案外、()()()()()()()()…」


「そうね、これで貴方は勇者になれるわ……ヤ。ここにもう用は無いわ、早く………に帰りましょう。」

(変な話をしてるな。「冒険の書が手に入った」とか)


『アルター様、面会の許可が下りました。玉座の間・正面までお越しください』

(まぁ、気にするほどでもないか…)


 王に謁見する時間だ。いくら城を市役所だと表しても市長と王様では位が違う。

 王の許しが出るまでは民は頭を伏せて待つ… はずなのだが。


「本当に申し訳ないッ!!」


 民が頭を上げ、王が頭を下げるという全く逆の光景ができてしまっている。


「ちょ、ちょっと待ってください王よ!なぜ私に頭を下げているのですか!?」


 これは困惑する。アルターでなくても困惑する。

頭がどうにかなりそうな状況を大臣が申し訳なさそうに説明してくれた。


「実は… その… 貴方の、アルターの冒険の書が… 盗まれてしまったんだ…」

「・・・すみません、もう一回言ってください。」


『貴方の冒険の書が盗まれました。』


「・・・はァァァ!!?」


彼の冒険が、今!幕をあける!

『冒険の書が盗まれました。』第1話、いかがだったでしょうか?

感想や応援、ここはこうすればいいのでは等の指摘などを教えて下さると作者の励みになりますので、ぜひコメントお待ちしております。

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