第2話 説教
拙い文章ですがよろしくお願いいたします。
何だか体が妙に暑くて目が覚める。
背中に触る感触はゴツゴツしていて岩に寝ているような感覚だ。
「ここは・・、何処だ??病院ではないよな?」
上を見るとまるで何処かの鍾乳洞にいるような感じで岩が見え、所々岩がつきだしている。周りは妙に赤黒く光っており気温も大分高かった。冬の時期から見てもかなりおかしい環境だとすぐにわかった。
「あれ、身体が全然痛くない。俺、車にひかれたよな?」
たしかに、車にぶつかった記憶があるのにどこも痛くない身体に謎の周囲の環境、これは夢なのか?と思いながらもプチパニックに陥っていると、後ろから強い威圧感とともにばかでかい声で怒鳴られた。
「ばっかもーーーーーーーーん!」
ビクッとしながらも瞬時にも後ろを向くと、そこには体長10メートルくらいあり、髭を長長と伸ばした角の生えてる謎の何かが腕を組み物凄い怒りの形相でこちらを見下ろしていた。
「田中誠也、なぜ死んだ!!お前の寿命はまだまだ先だぞ!!これから人界でもっともっと苦しんで苦しんで苦しんで死ぬのがお前の罰だったはずなのに!」
ただし、言っている意味がわからなかった。別に言葉がわからないという訳ではないが内容が理解出来なかった。
「・・・えーっと。とりあえずすみません。」
よく解らないがとりあえず相手の真っ赤な怒りの形相が怖くて謝ってみたがそれがさらに怒りにふれたのか、さらなる怖い形相でこちらを睨み付ける。
「謝って済むものか!貴様は20歳までは普通の人生だったがそこから10年もの間、脱け殻となり怠けた人生を送った代価として苦しんで苦しんで苦しんで死ぬ予定だったのだぞ!それをあんなしょーもない死に方で楽に死によって!もっと苦しめ!!」
たしかに、10年間も脱け殻だったし怠けた人生を送ったのは認めるがいったいこの方は誰なんだろう。俺の友達にはこんな怖い人はいないはずのんだが・・・。あっ、俺、友達なんかいなかったわ。ボッチだったわ・・・
「友達では無いわ!!!わしは、地獄の閻魔だ!!」
うおっ!俺、今声に出してないよな?どうなってるんだ!考えがわかるのか?それに、閻魔?地獄?あぁーやばい訳がわからないよ。
「ふん!いっちょまえにパニクりやがって!貴様は元々死後は地獄に落ちる予定だったんじゃ!考えも読めるに決まっておる!ここは地獄でもわしは神と同じ神界の1人だぞ!裁きの神だがな!!」
神様・・・。実在したんだ。でも、地獄の神か。やっぱり俺は死んだのか。それに行き先は地獄。やっぱり、もうちょっと生きてる時に頑張ってればよかったな。ほとんど、非現実な状況ではあるが何故か色々と納得できるし信用もできる。だけど、これから俺はどうなるんだろ・・・。
「閻魔様。申し訳ございません。とりあえずは何となくは理解出来たのですが、私はこれからどうなるんでしょうか?」
「貴様はこれから生き返らせる!地獄でもイレギュラーのいる場所はないからな!だが、地球ではないぞ!さらに文明の低い世界だ!貴様にはもっと苦しんでもらうからな!地球にあったラノベみたくスキルを貰えると思うなよ?貴様は自分の力だけで足掻き苦しみ生きろ!」
ほぇ!?何だか話がずれてきたぞ?俺は生き返られるか?文明は低いとはいえ生き返られるならラッキーだ!それに異世界だと?まさか本当にそんな世界があるとはな・・・。ラノベとかみたくチートスキルゲットーとはならないけど、死ぬ時に後悔したみたくならないように今度は死ぬ気で頑張ろう。
「ふん!ずいぶんと楽観視してるみたいだが、貴様が行く世界には魔物がいるからな!常に死と隣り合わせだ!精々しっかりと苦しめ!」
「・・・魔物!?それじゃあ、またすぐに死んで戻ってきちゃいますよ!?」
「うるさい!だまれ!そしてもう行け!」
「えっ!?ちょっ・」
いきなり言われた魔物発言に動揺を隠せないでいると身体が発光し始めるとすぐに意識が薄くなっていき、本日2回目のブラックアウトが襲ってきた。
くそっ!やり直したいの、これじゃすぐに死ぬよ!
そう嘆きながら・・・。
最後までありがとうございました。よろしくお願いいたします