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墓標

作者: 和戸川悠

心は闇のように静かになった



闇は心のように動かなくなった



冷たい沼地に杭を打つ



報われない足掻きに諦めの微笑



見上げた星空は華燭の輝き



打っても打ってものめり込むだけ



打っても打っても息切れるだけ



太いのや長いのや毛羽だったのや



残りの杭もなくなってきたようだ



手を止めれば宵の闇は明けて



沼の水は黒い影を映し出す



ここに墓標を立てなけりゃ



はやくはやく立てなけりゃ



見渡せば遠くの山は白くたかく



秋の空は青くたかく


天地の悠久たるを思い



唯一人涙する




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― 新着の感想 ―
[一言] 本当に美しいと思った詩をわざわざ言葉にして評価するのは野暮というものでしょう? わたしはこの詩に対してマタイ福音書27章45節やマルコ福音書15章34節に通ずるものを感じました。神の沈…
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