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【第1章一気読み】魔力なしの魔術師  作者: YD
第1章【黄金編】
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6「魔術」

轟音が絶えず続いている。

手に握られた大剣をミカは振るい続けていた。

初めの一撃はドラゴンを両断するには至らなかったが、

確実にダメージを与えたはずだ。

ドラゴンの鋭い爪が襲いかかる。

あれに当たればまず命はない。

ミカは柔らかい体を使いヒラリと避けたあと、

もう一度、踏ん張る。

一撃入った。

しかし、最初ほどの威力はない。

やはり、しっかり踏み込むまでの時間を稼ぐことは難しい。

この一撃では鱗に傷をつける程度だ。

やはり、魔術を使うべきか。



ラフィとの作戦はこうだ。

まずラフィがドラゴンの注意を引く。

その間に一気に距離を縮めたミカが一撃をまず入れる。

もし、仕留めきれなかったらできるだけ体力を削り魔術で倒す。

ミカの魔術は連発できないため、

強さが分かっていない相手に一撃目で使うのは危険。

本当はもう少し体力を削っておきたかったが、

このドラゴン想像以上に硬い。

あらゆる敵を一撃で葬ってきたミカだが

ここまで硬いのは初めてだった。

気を抜けば刃が跳ね返される。

繊細かつ強力に。

大丈夫。私ならできる。


「ラフィ!援護!」

ミカが叫ぶ。

ラフィにミカの考えが瞬時に伝わる。

その瞬間、ラフィの手に握られていた銃の形が変わる。

ラフィの武器は魔力から作られたものだ。

ラフィの想像力で思うように作り変えられる。

今この状況での最適を作り出す。

連射の武器は、

単発の武器に変わった。

単発一点集中、ライフルだ。

狙う場所は決めてある。

トリガーを引くと銃声と共に強力な一撃が繰り出される。


ドラゴンが突然敵を見失う。

目だ。

目が潰れたのだ。

ラフィは視界を奪うためにまず目を狙ったのだ。

次に足。腕。

次々と撃ち込んでいく。

鱗と鱗の間に的確に撃ち込んでいく。

殺傷能力は弱いがそれは次に繋げる布石。

ドラゴンの攻撃が止まる。


その瞬間、その場の温度が急に上がった。

ミカの剣が眩しく燃え上がる。

「魔術発動。」

ミカの声に答えるように剣から陣が展開される。

組み込まれた陣に魔力が流されノードに影響を起こす。

故に、世界に干渉する。


天火聖剣


炎を纏った剣はドラゴンに振り下ろされた。

火柱がたつ。

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