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少年革命家

作者: 相戯陽大

この国は不条理だ。子供や保護者は教師に逆らうことはできず、教師は学校という狭い社会の独裁者として君臨している。子供の生殺与奪を教師が握っているからだ。

宿題と称した無意味な作業の強制も、一般的な洗脳の手法だ。6歳から教育という名の洗脳を受け、この国の市民の多くは実社会での身分制度に疑問を抱く能力すら奪われている。


当初、両親は私の主張に理解を示しているように見えた。私が学校社会から抜け出すことに賛成してくれたし、私への教育にも力を入れた。

しかし私が18を迎える頃、私にとって2回目の気づきが生まれた。学校社会の独裁者から逃れただけで、家庭社会の独裁者に支配されている私は未だに洗脳を受けているのではないだろうかと。

両親は「そんなことはない」という。しかし、私は幸せにはなっていない。物珍しさに近づいてくる輩はいるが、友人と呼べる存在はいない。私は未だに操り人形で、両親の期待通りに動くことしかできていない。結局のところ、誰にも理解されなかった学校社会での支配と何も変わらない。


何か根本的に間違っているのだ。

だから私が正さなければならない。

この国の根本を。

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