表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リミデットタイム  作者: 松丸冬
1/4

プロローグ

『はぁはぁ』

真夜中に病院の非常階段を駆け上がる音が響く、重たい屋上の扉を開けて外に出ると、夜の屋上の風は冷たくて強く、軽く体制を崩した。

『おとなしく諦めたらどう?』

屋上の隅から声が聞こえた、声が聞こえた所を見るが、暗くて姿が良く見えなかったが、直ぐに雲の切れ間から月明かりで照らされて、その姿が露になる、そこには綺麗な白髪の少女が立っていた。

見た目からまだ高校生くらいだろう。

『俺に何の用だ、何が目的だ』

男が怯えた声を上げて少女を睨みつけるが、少女はその声を無視して少しずつ距離を詰めて、近づいて来く。

『あの偽善者はどこにいるの?』

少女がそう男に聞きながら、小さな声で何かブツブツと何かを唱え始めると、どこからか少女よりも大きい紫色の鎌が出現した、月の光が鎌の刃に反射して鈍い光を放つ。

『それで俺を殺すつもりか‥‥?』

男が後ずさりながら腰に潜ませていた拳銃を取ろうとする。

『私の質問に答えてくれたら命だけは助けてあげる』

少女がそう言うと、あと数歩の所まで迫って行くその瞬間、男が拳銃を取り出し少女目掛けて発砲した、だが、すぐ目の前にいたはずの少女が瞬く間にその場所からいなくなっていた。

『はっ!?』

男が腑の抜けた声が出た瞬間に男の後ろから声が聞こえる

『残念ね』

後ろから少女の声が聞こえた途端に、腹部の辺りから生暖かい感覚がした。

男が自分の腹部を見た瞬間に激痛が走る、背中から大きい刃物が腹部を貫通していたのだ。

『うぁぁぁぁ』

男の断末魔の様な叫びが真夜中の病院の屋上に鳴り響くと、鎌が腹部を貫いたまま男が蹲り少女に質問をする。

『なっなぜ‥い‥いつのまに後ろ‥に?』

少女は冷たい眼差しを向けて言い放つ

『これから死ぬあなたに答える必要ある?』

次の瞬間、鎌を引き抜き男の首を跳ねた、切り飛ばした頭部は放物線を描いた後、床にゴロンと転がり血だまりが出来る。

鎌を天に掲げて鎌を持った少女が何か呪文を唱えると、男の遺体から緑色の光の球体が出てきて鎌の中に吸収されていった。

『待っててね、絶対に仇は取るから‥‥』

少女は、ぽつりとそう呟くと、夜の闇に姿が消えていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ