【詩】混沌の海であなたを待っている。
あなたなら私を闇の中から救いだしてくれると信じてる。
万物が混沌と混ざり合う、原始の海の深淵で。
昏い、陽の当たらない海の奥底で。
無数の世界が眠り、時に目覚める場所で。
誕生と滅びが繰り返される砌で。
私はあなたをずっと待っている。
あなたが来なければ、私もいつかここで終わりを迎えるだろう。
誰の目にも止まることなく、自分の生まれた意味も分からないまま――。
あなたの手で、私をここから連れ出して。
私にどうか息吹を与えて。
混沌に飲み込まれ、消えてしまう前に――。
私はあなたの光になって、あなたの望む世界を照らしてあげられる。
私はあなたの影になって、あなたの存在に輪郭を与えて地に刻みつけてあげられる。
あなたの生きた証跡を私にどうか刻みつけて。
あなたの手で、私をすくいとって。
私はあなたを待っている。
膨大な思念の眠る、この混沌の海の奥底で。
グーグルドキュメントに保存した文書を2年以内にサルベージしないとな、と思ったらこの詩が浮かびました。
詩、初挑戦です。
ドキュメントに限らず、自分の頭の中に例えれば創作活動そのものなのかなと思いました。
生みの苦しみでもどかしい思いをすることもあると思いますが、作品もきっとあなたが表現してくれるのを待っているはずです。
ビギナーの自分が言うのも生意気ですが、地道に形にしていきたいなという新年の抱負も込めて、投稿してみました。
本年も頑張ろうと思いますのでよろしくお願い致します。