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300年前の君へ

異界暦1299年、俺がこの世界に来て300年、ようやく現世への戻り方を編み出した。

ここ数十年の間ずっと模索していた末の結果だったから喜びもしたが、同時に自分への飽きれを感じていた。

なぜかというと、方法が見つからなかったその理由である。現世へと続く時空操作の仕方はもうわかっていた。

他に理由があるのは明白であったが、それは至極簡単なことだった。

当然世界同士は干渉することを許されない。しかし、俺は異世界に来てしまった。

そこから推測するに、大きな力、つまり異世界に大きく干渉するための力を持っていなければ世界を渡り歩くことが可能というわけだ。

しかしそこで問題が発生する。時空を操作するほどの超高等魔法を扱える者が、魔法のない世界に干渉する程度の力を持っていないはずがないということだ。

また難題にぶつかった俺だったが、答えはすぐに出た。

それは、時空を操作するところまでは力を持っていていいということだから、移動するときにのみ力を封印していればいいとうことだ。

無論生半可な封印ではすぐに解けてしまい法則に反してしまうため、厳重に封印しなければならない。自力で解くのが難しいぐらいには。

そこで俺は自分で自分に重い枷をかけることにした。向こうで力を解放できるのかはわからないが、昔から心配性の俺は封印を解けにくい順に10個の枷をかけた。

仕組みは、何もないときの力を1倍とすると、1段階目を解放することによってその10倍、2番目は1段階目の100倍というように前の段階の10のその段階の数字乗倍力が開放されるというものである。

その手法をとった後、俺は自分が生まれた世界、現世に戻った。


ここは俺、東条 優の部屋である。少しだけ見覚えのある机、乱雑に脱ぎ捨てられた制服。

気になることは当然この世界の時間だ。

あの時異世界に飛ばされて以降時間はたっているのか、そのままうまくつながっているのか。

そしてあることに気づく、下校途中に確か飛ばされて家には帰っていないはずなのになぜ制服があるのかとういことだった。

つまり世界がうまく調整したのだ。世界の有能さに感嘆しつつ、確証がなかったため自分の母親に話を聞きにいくために俺は自室をでた。

その時、頭に電撃がはしったような感覚がした。記憶が蘇ってくる。

飛ばされる直前のことは記録していたため鮮明に覚えていたがそれより前のこと、クラスメイトの顔、名前、学校の名前などを忘却の彼方においてきていたはずなのに、頭の中に情報がはいってくる。

心の中で世界に大きく感謝してそのまま自室にもどった。


どうも、1ヶ月ごとといいながら一日後に投稿するまんとると申します。

もしかしたら次も一週間以内に投稿できるかもしれないです。見てくれる方、いらっしゃるかはわかりませんが何卒よろしく。

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