表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】Shangri-La

うつせみ

作者: 野鶴善明

 秋のプールサイド

 消えた波しぶき

 バスタオルを羽織った君は

 あの人を待ち続けて

 待ち続けて


  水面に映る白い水着

  きつくにらみつけ

  グラスを投げつける

  鏡が割れるように

  恋が砕け散る


 愛されたのは影だった

 抱かれたのも影だった

 醒めない嘘をさまよう

 抜け殻のまま立ち尽くす



 夏の香りを残して

 口ずさむ恋唄

 もう二度と戻ってはこない

 あの人を恋焦がれて

 恋焦がれて


  水面に映る白い水着

  ただありのままに

  愛されたいと願った君は

  焼けた素肌を

  色褪せるままに


 口づけられたのは影だった

 傷つけられたのも影だった

 美しい夢にうなされる

 息をつめ立ち尽くす



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ