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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

生かすか殺すか

作者: エミヤ
掲載日:2026/01/12

よろしくお願いします

人を助けること


人を殺すこと


選択を迫られたとき、あなたはどちらを選びますか?




「敵を処理しろ」


それ以上の説明はなかった。


牢の奥で、その「敵」は鎖に繋がれていた。


痩せ細った体。折れた指。剥がされた爪。


もう立つことすらできない。


——殺せば、任務は終わる。


周囲には同じ制服の兵士たちがいる。


慣れた手つきで人を引きずり出し

抵抗すれば殴り

倒れれば立たせ

命令を繰り返す。


「次」


主人公の前に引き出されたのは、若い男だった。


「跪け」


声が震えないように命じる。


だが、自分の声が他人のもののように聞こえた。


男は震えながら膝をついた。


必死に何かを言おうとしているが、

言葉にならない。


銃を構える。

初めての処刑。


重い。

銃の重さではない。

この場に立たされている現実そのものが、重い。


銃口を男に向ける


引き金を引けば男は死ぬ?


引かなければ男は助かる?


いや違う


私は人を殺したくない


ここで男を殺せば自分自身の意思を殺したことになる


しかし男を助ければ命令違反。裏切り者。


私は殺される……


殺される…殺される


私は引き金を引いた


「次」


「次」

私は人を殺した


私は死にたくなかった


ただそれだけ


私は死んでない


私は生きている


引き金を引く


死にたくない

死にたくない


いつからか、引き金を引く感触しか覚えていなかった。


引き金を引いた


殺した


己の心さえも


周りでも、銃声が鳴り続けている。


悲鳴が途中で途切れる。


それでも列は崩れない。


処刑は、作業のように続いていた


人を助けること


人を殺すこと


ただ一つ言えることは何も殺さない選択肢はなかったということだ



ありがとうございました

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― 新着の感想 ―
絶望しかなくて、考えさせられた。最後の殺したが良かった。
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