表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/10

「人生で最も重要な二日間は、あなたが生まれた日と、その理由がわかった日だ。」

「メリークリスマスでやんす!!」


 ん?なんだ。


「メリークリスマス」


 俺はかなり寝ていた。

 そうだ今日は彼女を作るんだ。

 といっても……


「今日はガンダムオンラインのサービス日でやんす」


 そういう山田。

 まあメールなんだが。


「いっしょにやってくれないでやんすか?」


「わかったよ」


 そうして始まったガンダムオンラインの日課。

 練習はどうしようか。


「スカイプで仲間を招待するでやんす。ID893893」


「おう、よろしく」


 すると、一人会議に入ってきた。


「よろしくでやんす」

「よろしくお願いいたします」

「なんだよそよそしい」


 この声は。

 山岡。


「同じクラスの山岡君でやんす」


「そうだ、俺の名前は山岡哲司」


「山岡君、どうしてくれるでやんすか」


「ん? なんだ?」


「世間ではクリスマスなのに三人でゲームでやんすよ」


「まあいいじゃない、息抜き程度にやろうよ」


 俺は言うと、二人は納得した。

 そしてダウンロードも終わり、だいたいの操作は分かった。


「いくでやんす!」

「おk、後ろは任せろ」

「お、俺はスナイパーしておくよ」


 そうしてジムスナイパーを選んでいると……


「成染はバルバトスで角待ちをするでやんす」

「わかった、すぐにするよ」

「成染、俺はスナイパー専門なんだよ」


 どうやら仕様で同じ機体は使えないらしい。

 まじでやられない工夫をしなければならない。


「山岡、これって、大丈夫なのか」

「壁ならサザビーでもいいが」

「ならサザビーで」


 さっそくと変えた。


「山岡君いいこと言うでやんすね」

「まあな」

「ありがとう山岡、各散弾ならなんとかなりそうだ」


 そうして数戦遊んだ。


「そろそろだ成染」

「ん?」

「敵を十機落としたら、野球部に入ってやる」

(なによおそれ)

「だれだ今の声」

「俺の姉」

「格闘部だからやめたほうがいいでやんす」


(失礼ねえ)


 そうしてから一戦目。

 五機。


「まあまあか」

「どうしたらいいんだ」


 二戦目。


「なかなか骨のあるやつじゃないの」


 山岡のお姉さんがとなりからそう言ってきた。


「のぞみさん、付き合う展開でやんすよその声」


「まあ骨のあるやつがいいし」


「まだまだ! 山田君頑張るぞ、山岡も」

「「おー!」」



 数戦後。



「やっと来たぞおおおおおおおおおおおおお」

「仕方ない、入るしかないか」


 しぶしぶあきらめていたのかもしれない。


「あら、かっこいいことしてくれるじゃない」

「まさかあのヒーラーは」

「私の役割だよ、なあ昇」

「いまさらながら、山岡昇君とのぞみさんでやんす」


 壁にヒーラーしてくれてたののぞみさんだったか。

 なんともまあ、最前線でこんな操作をしてくれるだなんて。


「のぞみさん、野球部のマネージャーしてくれませんか?」

「ああ、そのうち考えておくさ」

「顔を見せてもらいたいのですが」

「あんたもね」


 そういって二人カメラを付けた。


 ボーイッシュな顔と、ガタイがかなり良かった。

 かわいいけどかっこいい人だな。


「どうあたしの顔」

「いいですね」

「いいってなんだよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ