「人生は一冊の本のようなものだ。読まなければ始まらないし、読み終わらなければ終わらない。」
「佑次これどうだ」
お父さんがくれた本は、ハリーポッターの賢者の石である。
映画でも見たんだけどな。
「ちょうど映画の試合のシーンとか思い出しただろ」
「うん」
「翅の奴つかんだ時がホームランを打った感触と同じだ」
「なるほど」
と言われつつ、本を開けた。
「人生は一冊の本のようなものだ。読まなければ始まらないし、読み終わらなければ終わらない。」
だらけ様とした、俺にお父さんはそんなことをおっしゃった。
読み続けているうちにわかった。
「実はというとハリーは天才科学者なのかもしれない」
適当な感想を述べた。
するとこう言ってきた。
「カルテを見ているときでも患者さんの人生がわかる。まるで人生を読んでいるかのようだ」
お父さんは医者だ。
確かにそうなのかもしれない。
「誰が一番壮絶だったとかある」
「普通の人生を送ってきた人たちだよ」
なんともかっこいいセリフを吐いた。
「ありがとう一番の希望が見いだせたよ」
「ま、そのうちお前も甲子園に導いてやらなければならない」
「なんだよそれ」
「プロ入りまで語録を作れ」
「わかったよ」
そうして始まったのが、紅の物語。
剣と魔法の物語だ。
主人公の名前は何にしよう。
「ハンマー・トオルでっと」
三話ほど投稿してみた。
一時間弱で、感想が届いた。
うれしかった。