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二十一話  ~天使~

更新、遅くなり申し訳ありません。

量は少ないかもしれませんが、楽しんでいただけるとありがたいです!!

『うぅー…私、置いてきぼりなのですー??』


俺のとなりから声がした。


はっとなって振り向くとエルーがうずくまって目をうるうるさせている。


やばい、蓮との会話に夢中になりすぎてた。


『ごめん、エルー。 蓮、この人はエルーだ。 エルー、こいつは蓮だ』


すると、エルーは顔をあげてニコニコしている。


まぁ、機嫌は直ったのかな??


『蓮よ、よろしく』


『エルーですー、よろしくねー』


そういって二人で手を握りあう。


うん、これで大丈夫。


『じゃあ、みんなでお互いのことをよく知るために質問タイムにしようか!!』


第一回、質問大会!!


『それならあたしからエルーに質問させてもらうわ』


蓮、積極的に行くのはいいことだぞ!!


エルーはやっと会話に入れたので嬉しそうだ。


これで、みんな仲良くなれる。


俺のモットーはラブ&ピースだからな!!…まぁ、いま考えたんだが。


『はい、どうぞー』


『んっとね、じゃあ言うね?? えっと…えっとね? どうしたら…エルーみたいに大きな胸になれるの??』


蓮は恥ずかしそうにうつむきながら自分の胸の前で手をぎゅっと握っている。


控えめな胸だが、決して小さくないぞ、なんていえない。


『ふぇ!? え、えーっとー…よく寝て、よく食べて、よく寝ることかなぁー??』


なんか疑問系。でも、俺には気になったことがあった。


蓮も気になったのだろう。互いに目配せをし、そして


『『どれだけ寝ることに重点を置いているの(よ)!!!』』


見事にはもった声。


『ぐすっ…だってー…だってぇー…』


エルーが本当に泣きそうになってしまった。


あわてて俺はエルーの頭を撫でる。


嬉しそうに手の感触を確かめているエルー。


どれだけ、幼い精神年齢なんだ…まぁ、それが可愛いんだけどな。


しばらくすると、笑顔になったけど、目の上にたまっていた涙がこぼれてしまった。


俺はそれを指先で拭ってあげた。


『ありがとーですー』


エルーは本当に嬉しそうにしてくれた。


でも、今度は左隣から寒気が…。


振り向くと悪魔が…いや、天使なんだけどね??


一瞬悪魔に見えたよ。


そして、ぶつぶつ、あたしだって寝てるのになんで…とか


食べる量がいけないのかな??


なんてつぶやきが聞こえてきた。


どうやら思考に没頭しているようだった。


そんな蓮を見ていると、蓮が突然顔をあげた。


『エルー、勝負しましょう!!』


『『は??』』


え、コイツナニイッチャッテンノ???


イマナンテイッタノカナコノテンシサン。


『私とですかー??』


エルーは驚きながらもちゃんと返答していた。


『そんなわけないでしょう?? エルーの召喚獣のクロフとよ!!』


アラーーーー奥さん聞きました??


このお嬢ちゃん、クロフちゃんに勝負を挑んでるみたいですけどぉ…。


するとエルーはしばらく悩み


『クロフがケガをしたり、蓮さんがケガをしたときに治すことができるならいいですよ??』


そう答えてくれた。いや、答えちゃった…。


『治すなんてできるわよ、天使を舐めないで』


蓮は治せるといったのでこれは勝負することは確定だろう。


あ、そうだ


『どうして蓮はエルーがクロフを召喚できることを知っているんだ??』


俺も、エルーもクロフについて一回も言ってなかったが。


『そんなことね?? 召喚されるときにあたしのご主人様はどんな人なんだろうって記憶覗いちゃった』


語尾にてへってつきそうな感じに言われた。


しかも、ウィンク付き。


んー、ヤバイなぁ…。


あ、なにがヤバイかは言えないよ!?


でも…


『俺にプライバシーはないんかぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!』


俺の怒り爆発!!!


エルーは驚いて飛び跳ねてしまった。


しかし、蓮は気にせず


『そんなこと気にするなんてちっちゃいわね。 もっと器の大きなご主人様になってくれなきゃ困る』


そう言ってほっぺをプクゥっと膨らましている。


あー、これじゃダメだ!!


怒った気にならない!!


そして、お互いに黙り込む。


エルーは気まずそうにしていた。


そして、夜の闇と同じように沈黙に支配されそうになったとき、エルーが声を発した。


『それでは、クロフを召喚しちゃいますねー♪』


うん、沈黙をとんでもない感じでぶった切ってくれた。


そういってエルーは呪文を唱え始める。


エルーの呪文に応えるように、月の光を闇が覆っていく。


そして、その中心には黒い門が現れる。


すべての影が消えて、黒一色になった世界に突然


『グルルルルルルルルルルル!!!』


ノドを鳴らし、威嚇するような音が響き始める。


『はっ、あたしを威嚇しているつもりかしら。 ワンちゃんの声なんてカワイイだけよ??』


蓮は挑発するように言う。


『ガアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!』


怒り、吼える声が草木を揺らし、周りに響き渡る。


『あくまで威嚇してくるのね、エルーのために手加減してやろうと思ったけど…やめね』


蓮はそう言って右手を空に向かって伸ばす。


すると、光が生まれ、それが集まり、矢を形作る。


そして左手を横に伸ばすとそこに闇が集まっていき、漆黒の弓ができる。


右手には光輝く真っ白い矢。


左手には今にも飲み込まれそうな真っ黒な弓。


そして、それを持つ少女。


漆黒と、純白。この二つを手に持ち、少女は微笑む。


『早く来なさいよ。 躾けてあげるわ』


そういって、輝く矢を漆黒の弓にかける。


ビンと張った紅い弦に、矢を引っ掛ける。


滑らかに、それでいて力強く引き絞り、そして


『早く来なさいって言ってんじゃない!!』


手を離した。


矢は光の道をつくり、糸でつながっていたかのように、黒い門に突き刺さる。


バリンっ!!!!!!!


ガラスが割れるような音がした後、中から黒い何かが飛び出した。


『ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』


『やっと出てきたじゃない』


我慢して、やっとおもちゃを手に入れたような無邪気な笑顔でそういった。


そして、蓮は空に向かって、翼で風を押すように飛び出した。





昨日はここまでをもっと読み応えのあるように5000字くらいで書いて、

さらに、戦闘シーンまで書いたって言うのに…。

悲しすぎる。



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