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十八話  ~漆黒~

まず、昨日は更新できなくてすみませんでした。


そして、6万アクセス&200PT越え!!


ホントに嬉しいです!!文も下手。アイデアもしょぼい自分の小説が…そう思うと自信もつくし、力にもなります。

これからも作者、作品ともどもよろしくお願いします。


駅伝シーズン、大変です。

明日も走りこみです。

疲れてしまったら更新できませんが、もしそうなった場合は許してください。


…目を覚ました俺の視界に冷めた目でこちらを見ている少女が二人。


少しずつ意識が覚醒してきた俺はこの二人の少女が誰か気づくことができた。


『『どうして外で寝てるの?』』


二人の質問が重なった。


まぁ、エルーとロコがそんなことを思うのも当然だろう。


俺の頭の中にもどうして外で寝ているのだろう?という疑問が浮かんだのだから……。


昨日はたしかに自分の部屋で寝たはずだ。


宿にもどって、布団に入ってちゃんとネタヨ??


ウン、ヘヤデネタヨ?


そんなことを考えながら二人の目をしっかり見たとき、俺は気づいた。


二人の目の冷め加減が半端ないことに……。


俺はその目を知ってるぞ!!


俺の母さんが…酔っぱらった父さんが帰ってきたときに向ける目だ!!


さらに言えば、帰りの電車で酔ったおっさんに女子高生が向ける目だ……。


俺はそんな目を向けながら沈黙している二人に耐えられなくなり、弁解を始める。


さぁ。いまここに俺は宣言しよう!!


俺VSロコ&エルーの口撃合戦の開戦を!!



~~~~~~~~~~~~


へっぽこ勇者壱夜


HP45

MP8

武器 枕

防具 布団




エルー

HP39

MP56

武器 クエスト依頼書



ロコ

HP46

MP4

武器 短剣

防具 俺の朝ごはんと思われる物




壱夜の口撃。


『あーっと二人とも?? 俺は外で寝たわけじゃないんだぞ?? 昨日は部屋の布団でちゃんと寝たからな?』


が炸裂!!


しかし、エルー&ロコのMPを3使いカウンター


『『…へー』』


信用を失ったという事実に壱夜は16のダメージ。


ロコの反撃


『あーあ、お兄ちゃんに朝ご飯作ってあげたのに…エルーと食べようかなぁ…』


壱夜は10のダメージ。


『じゃあエルー、今日は俺とクエスト行こうな』


はいキタァァァァ!! これロコダメージ受けるんじゃ…。


『ううんー、壱夜さんみたいに外で寝ちゃうよーな人と組むのなんて恥ずかしー』


……俺は9999のダメージを受け、息絶えた。


『お兄ちゃん?』 『壱夜さんー?』


返事がない、ただの屍のようだ………。




そのあと二人に慰められ、どうして外で寝ていたのか宿に戻り事情を聞いたところ


『おぬし、昨日わしのこと無視したじゃろ? 仕返しじゃよ』


まさかの仮眠具OUTならぬカミングアウト。


それを聞いたエルーとロコは俺に謝ってくれたので、この話は一件落着した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



『それで今日はどんなクエストをやるんだ?』


俺はクエストにいく、としか聞いていなかったので質問してみた。


『あーれー? 壱夜さんのリードに送っておいたはずなんですけどー…』


俺はすぐリードを開く。


あ、ホントだ。 昨日の夜にメッセージが届いている。


『いまから見るんですかー?? それならー、馬車の中で説明しますよー』


そういって馬車に乗り込むエルー。


それに続くロコ。


さらに続く俺。


てか、いつ馬車きたんだろう。


もしかして、俺VSロコ&エルー戦からいたのかな…はずかしっ///


一人で悶々としているとエルーが説明を始めた。


『今日の依頼は討伐です。 討伐対象はドーエンです』


『ドーエンってなんだ??』


俺は魔物についての知識は無に等しいので当然の疑問だ。


『ドーエンはー、大きな鼻に二本の角を持っててー、突進してくる茶色の魔物のことだよー』


…いまの説明だと猪みたいなやつということしか伝わってこない。


エルーに聞いたのは失敗だったか。


ロコを見ると、こちらに気づき


『行けばわかるよん♪』


当然じゃん…。


討伐前に敗北感を味わってしまい落ち込んでいる壱夜をよそに馬車は目的地へついたようだ。


俺たちはドーエンを探して歩き回った。


歩きまわったと言っても目的地が前回と同じ森だった。


見渡す限りの木、木、木。


このままだとまたアッシュに会ってしまう。


『目撃されたのってどこなんだ??』


エルーは んー と言ってから


『この辺だよー?』


笑顔で言うけどさ、着いてたならもっと早く言ってよ!!


少し警戒しなければならない。


俺は影斬丸を出現させ、右手を柄に触れさせておく。


すると


『お兄ちゃん!! エルー!! こっちに二頭いるよ!!』


俺はすぐそちらに駆け出した。


エルーの方を見ると手を下に向けて何か唱えている。


『汝、血塗られた存在となりて我が敵を打ち崩さん。 汝、災厄から我を救う者。 我と血の契約を交わせし者、我が呼び声に答えたまえ。 我が敵に命の審判をくだしたまえ。 我が声が聞こえたなら、ここに姿を現せ。 我の矛、我の盾、我の友。 出でよクロフ!!』


エルーの周囲に黒い煙のようなものが集まり始め、それらがゲートのような物を形作る。


やがて、はっきりとしたゲートが完成し、奥から低いうなり声が聞こえ始める。


ゲートに亀裂が入り、そこから鋭い爪を持った手が現れる。


少しずつ、少しずつ亀裂が広がっていく。


空間が音を立てて裂けていくような感じが伝わってきた。


そして、亀裂が一気に裂けて中から黒い者が飛び出してきた。


『なんだあれ…。』


俺は現れた者を見て言葉を失った。


『お兄ちゃんはクロフを初めて見るんだよね。 私も最初は怖かったけど、今は少しなれたかな』


ロコはそんなことを言ってドーエンの方に向き直り、再び警戒を始めた。


クロフ、と呼ばれ、召喚された者はまるでドラゴンだ。


小さい時、ゲームの中でカッコいい、そんなことを思っていたドラゴン。


いざ目の前にすると身体がすくんでしまう。


鋭い爪と牙を持ち、深紅の鋭い瞳。 


真っ黒な鱗。 それとは対称的な真っ白な腹部。そして二本の角。


そして、翼を広げると、すべてを飲み込んでしまうのではないかと錯覚するほどの黒。


漆黒のドラゴン。 そんな言葉がぴったりだと思った。


動けずにいる俺に


『壱夜さんごめんなさい。 怖がらせたくなかったんだけどー私の能力(ちから)は召喚なんだー』


『私の精神を原型として形作られた存在らしいんだー ちょっと怖いかも知れないけど、クロフとも仲良くしてねー』


そういってエルーはクロフの背中に乗る。


15メートル程はある背中が翼を広げ一気に空へ飛び立った。


俺の身体を吹き飛ばすような風とともに舞い上がったクロフは上空を旋回し、ドーエンに攻撃をしかけようとしていた。


今は動揺している場合じゃない!!


俺は気合を入れなおして、再びドーエンたちの方に向き直った。


意見・感想、ポイント、アクセス。

この三つの柱が作者の力ですww


みなさん、どうかよろしくお願いします!!!!

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