十三話 ~鮮血の中で~
タイトルはあれだけど、大丈夫ですよww
それと、本当なら十二時にできていたのに、消えてしまって書き直しました。
なきたくなったよぉorz
今日はロコとDランク試験を受ける日だ。
昨日の夜は不安でなかなか寝れなかった。
ぶっちゃけ初めての魔物討伐は恐い。
だが『魔犬アッシュ』はこのへんの魔物の中では一番弱いらしいので命に危険はないという。
『ロコ、緊張するなよ』
『うん♪でも、お兄ちゃんと一緒なら…』
そんなアホなこと言ってんな。
俺は死ぬのはやだよ!?
まだ、やりたいことたくさんあるもの!!
そんなことを考えていると俺たちの前に馬車が止まった。
ただ、一つ違うのは馬車を引っ張っている馬の頭に角があることくらいだろう。
俺たちは馬車に乗って森に置いていかれた。
魔犬を討伐した証明として尻尾を持っていけばいいらしい。
今日は、いろいろと試したいこともあるし、楽しみだ。
『この森、全然光が差してこないな』
『ラベルの森は木と木が絡み付くように成長するから光がこないんだよ♪』
そうだったのか。
たしかに、よく見ると木に締め付けられているようなあとがある。
なんか螺旋状になってるなぁ……。
俺は、周りを見回し、敵の気配を探りながらゆっくり奥へと進んでいく。
紙に書かれた情報では、ボスが一頭、それを取り巻くやつが三頭いるらしい。
そいつらは一番最近では北側で見つけられたらしい。
俺はいま東側だから、ここから北へ移動していけばどこかでぶつかるはずだ。
そんなことを考えていると
『いたっ!! 誰だよ、こんなとこに穴作ったの』
俺は一メートルほどの穴につまずいてしまった。
『それ、ボスアッシュの足跡だよ☆』
『こんなにでかいのか!?』
たしかに、その穴の周りには小さな足跡もある。
すると
ワオオォォォォォォォンンっ!!
遠吠えのような音が近くから聞こえた。
『お兄ちゃん、これアッシュの鳴き声だよ!! いこっ!!』
ロコはそういうと走り出す。
俺もその後ろを追いかける。
少し走ると開けたところがあり、そこには黒い狼のようなやつが三頭、その奥に全長五メートルほどの狼が。
牙はするどく、目は真っ赤。目が三つついていて非常に怖い。
ガルルルルっ
ボス以外は俺たちを囲みはじめる。
ロコは、もう短剣を二本出し、両手に構えて待っている。
俺も影斬丸を出し、敵に攻撃される前に攻撃を始める。
『アイシクル!!』
俺はそういって鋭い氷柱を作り出す。
その二本を目の前の一頭目掛けて放つ。
攻撃に気づき、当たらない位置へ飛んだアッシュ。
だが、俺の氷柱は軌道を変え、ノドと眉間に突き刺さる。
空中で突如軌道を変えたので、アッシュは避けきれず食らってしまった。
そして、ロコに
『俺がサポートするからロコはあいつ目掛けて走り出せ、一対一なら倒せるだろ?』
ロコは目でうなずき、走り出す。
俺は氷壁をアッシュの後ろと左右につくり、強制的に一対一を作り出す。
その間に俺は雪原世界を作り始める。
ロコは、左右にフェイントをいれ、短剣を投げる。
アッシュは剣を寸前で避ける。
すると、避けられた剣の位置にロコが瞬間移動し、剣を掴み斬りつける。
避けたばかりで反応できず斬られる。
また瞬間移動、そして斬る。
アッシュはなすすべもなく斬られ続け、ついに倒れた。
あたりに雪が積もったころ、俺は雪原世界を解除する。
雪が解け始め、水溜りができ始めた。
俺はアッシュの足元を凍らせ、ボスに向かって走り出す。
アッシュの横を通り過ぎるとき、首を影斬丸で斬り、倒す。
そして、ボスアッシュの足も凍らせようとしたが、俺の力が足りないのか、凍らせてもすぐに動き始めてしまう。
ボスアッシュが俺目掛けて爪を振るう。
俺はギリギリ影斬丸で防ぐが一発が重い。
体重をかけて俺のことを押し倒そうとしている。
ならば、と刀で防ぎながら足を凍らせて貼り付けるのではなく、地面を凍らせ、滑らせた。
ボスアッシュは体重をこちらへかけていたので転んでしまった。
グガァァァァ!!
なさけない叫び声をあげて倒れているやつに向けて
『チェックメイトだ』
そういって首を斬った。
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『お兄ちゃんすごいよ!! ほとんど一人で倒しちゃったじゃん♪』
敵がいなくなったので、いつもの柔らかな表情をしているロコ。
『ありがとな』
そういって頭をなでてあげる。
すると猫のように可愛くこちらを見ていた。
『あ、そうだ♪ 最初の質問、教えて☆』
あぁ、約束だからな。
そういって俺は説明を始める。
『俺、実は能力を二つ持っていたみたいでさ、一つは影写、もう一つは能力を付加する力。んー影遊なんてどうだ??』
そう、一つ目の力はこの世界に来たときに精霊からもらった力だが、もう一つ、この世界に来たことで生まれる俺自身の力のようだ。
たとえば、氷柱をつくる。そのときに命中を付加すれば、当たる。だが、これも能力を強くしないと絶対命中ではないから避けられてしまう。
他にも、氷柱を拡散、とか 爆発とか付加することもできて、とても使い勝手がよさそうだ。
『すごいね!! 一人一つ、って言うのが常識なのに♪』
そういって嬉しそうにしている。
『じゃあ説明も終わったし、そろそろ尻尾を回収しよう』
そういって俺は尻尾を斬り始める。
ロコもきり始めた。
そして、収納袋にいれ、馬車まで戻り、俺たちは町へと帰った。
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評価と感想お待ちしています!!
戦闘シーンをこれからたくさん書いていくつもりなので、アドバイスなどもいただきたいです。