十話 ~昇格~
学業と小説執筆の大変さに気づいた今日この頃w
駅伝のシーズンに入り、家に帰る時間が遅くなってきたため、金、土、日曜日更新とさせていただきます。
コンコンっ
きたっ!!
『失礼します。お待たせしました。』
そういって所長が入ってきた。
席の向かい側に座った。
そして、机の上に封筒が置かれた。
『あ、そんなに硬くならないでください。変なお話ではないので。』
そう言って少し笑っていた。
その言葉と表情が俺を落ち着かせた。
『まず、試験の結果から申し上げます』
『はい、お願いしますっ!!』
『とりあえず、試験には合格です。』
まぁ、落ちるとは思ってなかったよ??うん。ホントダヨ??…嘘ですっ!!不安でしたぁ!!
だってコロばぁは合格って言ってたけど、あのばばぁもうボケてんじゃないかって言うね。
思うじゃん!?あの年齢だよ!?寝る時間異常だよ!?
もう、ヨボヨボよ??
ただ…。
『試験…には??』
俺はひっかかりを感じた。
『はい、ただ試験官の話では敵の観察、状況把握、能力の使用が的確だと聞きまして。』
『はぁ…。』
それは褒めているのか?
『それで、特別措置として、Dランク試験も受けていただきたいのですが…。』
『えっ!?』
『Eランクではまだ城の草むしりや、子供とのキャッチボールばかりなのですが、Dランクではモンスター討伐などが加わります。』
『そして、壱夜さんはすでにモンスター討伐もできるのではないか、というのがハンター協会の決定です。』
えーっと…俺は周りを見回した。
となりではロコがニコニコこっちを見ている。
目がかなりキラキラしてるんですけど…。
目の前に視線を戻す。
あれぇ~~~。最初は少しやさしいジェントルマンに見えていたのに、今じゃ受けるよね??見たいな期待を込めた視線向けてくるんですけどぉ。
めっちゃチワワみたいなんだけど。
えぇ~断れないやん。
~簡単なのから徐々に慣れよう計画~ 塵も積もれば山となる
が崩れていくよorz
でも、作戦変更だ!!
NEWPLAN
~一気に駆け抜けよう~ 三歩進んでも一歩も戻りません
で行くぜ!!
そんな俺の葛藤が向こうにも伝わったのか、所長は
ふむふむと神妙な顔をしてうなずいていた。
ロコはいまだにニコニコだ。
『その話、お受けします。具体的にはどうすればいいんですか?』
『お兄ちゃん、それは私が教えるよ~♪』
発展途上国の胸を張って、いまにもエッヘンとか言いそうな顔で言って来た。
『え、いいよ。所長さんに聞くから。』
なんか知ってますよ~みたいな雰囲気がむかついた。
『えぇ………。うん…。』
そう言ってロコは部屋の隅で「ひ」の字をなぞり始めた。
『それで、どんな内容なんですか??』
『では、EからD、DからC、CからBまでは説明しておきましょう。』
あ、ロコの書いてる字が「ど」に変わった。
『EからDへは、Eランクの二人一組で臨んでいただきます。内容は魔物の討伐ですが、討伐対象は毎回変わります。』
『DからCへは大体がDランク四人組のパーティでのクエストです。こちらは捕獲、討伐、情報収集の三つから二つとされています。』
『CからBへは、ドラゴンの捕獲とされています。』
…。いま最後に聞き捨てならないワードが聞こえた気がした。
『CからBへはなにの捕獲ですか??』
うん、聞き間違いだよ。だって、そんな怖いのいるはずないもの。
『ドラゴンです。』
はい、きましたーーーー。ここはどこぞの中学生の頭の中ですか!?
ドラゴン出現させるとかどんだけ飢えてるんですか!?
俺が困惑していると所長は
『まぁドラゴン捕獲になるころには使い…。』
最後の方が尻すぼみになっていったが俺にはそんなことよりドラゴンというワードが心から離れない。
ロコは「い」の字を書き始めていたがそんなの気にならない。
シュミレーションしてみよう。
まぁ中国系のドラゴン怖いから西洋のドラゴンとしよう。
イメージでも怖いから5メートルくらいの子供のドラゴン。
俺は刀を出して瞬間移動。
あれ、ドラゴン振り向いた。
あ、火の玉きた。刀で弾く。
あ、もう目の前に爪が。
ザシュ。
テレッテテレッテテ♪
頭の中に赤い帽子のひげ野郎が倒れたときの音が響いた。
その後十回くらいシュミレーションしたがどれもやられてしまった。
『とりあえず、受けてもらいます。相方はそちらの方でお探しください。』
いつまでも俺が現実世界に帰ってこないので所長はあきれて出て行ってしまった。
『はぁ~。帰るぞロコ。』
俺はロコと一緒にそこから出た。
ロコは
『これで私も・・・。』
とかつぶやいている。
これからどうしようかなぁ。
10000アクセス突破してましたww
嬉しかったです。
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