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ぐうぅ〜。
小さい人間さんたちがお昼ごはんを食べてるのを見てたら、ガジくんもお腹が減ってきたの……待て、何だ? 何が起きてる?
ま……まずい。
どうやら変身してると、段々と思考もこの姿の影響を……あ、ベロキラプトルさんが牛さんの太股の骨を持ってきてくれたのだ。
ガジガジと噛み砕くのだ。
骨髄、美味しいのだ。
ん?
なんで、もう1人のベロキラプトルさんがカメラでガジくんを撮影しているのだ?
うわああああッ⁉
「スーちゃん、お願いだから変身解いてッ‼」
でも……。
あたしの口から出るのは、どこかマヌケで何故か呑気そうな感じに聞こえる咆哮。
「わかったけん、ちょっと待たんね。良い子のみんな〜、この恐竜のお姉さんは、今からお昼寝の時間やけん」
「え〜」
「ぼくたちも一緒にお昼寝したい〜」
「お昼寝♪ お昼寝♪」
たすけて……マズい。
一体全体、スーちゃんは何をする気だ?
「あのさ、スーちゃん。あたしが、この子達を食べたりなんか……」
「食べたかとね? 美味しくなかと思うよ。食用に育てられた訳じゃなかし。第一、あんた、ホントは人間なのに、人間を食べたかとね? あんた、一体全体、普段、何を食べとっとね?」




