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旅立
初めての戦いを終え、私は上機嫌だった。
筋肉無き身で、体の正しい動作、正中線、培った技、それを組み合わせればしっかり戦えるとまずは証明ができたからだ。
あとはこれがどこまで通じるか。いやこれで世界最強になれると証明していこう。
これから旅立つ前にまずは身支度として、周りに転がっているゴブリンの死体を漁り始めた。漁るといっても腰蓑を貰うだけだ。武術家はよく袴を履いている。武術の多くに膝を起点して動作する事が多く、相手に技の予兆を悟らせない役割がある。私は基本的には脱力からの動き出しになるので、かなり動きを読みづらくしているが、それでも丸見えの膝の骨の動きで察知してくる相手に備えて下半身だけは隠しておこう。
準備しているうちに夜明けを迎え、旅立つには絶好の朝になった。ちなみに私は昼夜関係なく動ける。死霊が日の光に弱いには怨念などの負の感情が光により浄化されるためらしいが、私は特に怨念等で転生しているわけではないため日光を浴びても問題がないらしい。
これから未知なる戦いへの期待に、骨を震わせながら歩き出した。