8・魔王と、ソフィアと、受付嬢
さてっ!3バカはおいといて依頼っと………
何にしようかな~?
そういえば、ソフィアは冒険者ギルドに登録しているのだろうか?
「ソフィアって冒険者ギルドに登録してる?」
「してない。」
「じゃ、じゃあ、登録しないとね。」
「ええ、そうね。」
「きょ、今日、どんな依頼を受けた方がいいと思う?」
「そんなの、分からないわ。」
「で、デスよね~。…………………」
ソフィアの態度が2人のときと外にいるときと違いすぎる件について……
はぁ、前にも言った記憶がある。恥ずかしいからだって?そんなレベルじゃないでしょ。ちょっと冷たすぎやしないかね?ソフィアさん?
まぁ、それはおいといて。
Eランクの依頼っていってもなぁ、薬草の採集とか、モンスターの中でも最弱のゴブリン退治くらいしかないからなぁ。
まぁ、今日はゴブリン退治でもしますか!ちなみに、魔族とモンスターは全く別の種類のものなので、別に俺が元魔王だからといってゴブリン退治をしてゴブリンに負い目を感じることはない。
そうこう考えている内にギルドの依頼受付所につく。
「あっ、ルーシーさん!こんにちは!」
「シーナさん。こんにちは~。」
俺は、冒険者ギルドにはルーシーという名前で登録している。バカ正直に本名で登録したら面倒なのは目に見えているからな。
そして今、俺に元気挨拶してくれたのは、ここ冒険者ギルドの受付嬢の1人。シーナさんだ。茶色の過ごしクセのある髪で茶色の瞳。そこに、黒縁の眼鏡をかけている。そして、身長は俺より少し低いくらいで、さらに、あの、あれだよ。あれ。とにかくあれ、でかいんだよ。
昨日の夜、ソフィアのをチラチラして分かった。シーラさんは、ソフィアよりでかい。なんちゅうもんを持ち歩るいてるんだ!けしからん!
「ルーシーさん。今日のご用件は何でしょうか?」
ここで、シーナさんに笑顔で話しかけられる。
おっと、いけない。シーナさんの紹介はおいといて、
「今日は、こいつの冒険者登録をしてもらおうと思って。」
「わかりました。では、さっそくお名前を聞いてもよろしいですか?」
「ソフィア。」
「ソフィアさんですね。あとは、こちらのカードに記入してください。」
おぉ!ソフィアの素っ気ない態度を笑顔で受け流すシーナさん。さすがプロだ!いつも、訳の分からん冒険者を相手にしてる人は違うなぁ。
しばらくして、ソフィアの冒険者登録が終わった。
「ソフィアさんの冒険者登録は完了です。では、ソフィアさんもEランクからのスタートとなります。地道に活動に励んで結果を出していただければ、ランクが上がりますので、頑張ってくださいね!」
「うん。」
シーナさんが笑顔マックスなのに対して、ソフィアのそっけない顔。シュールだなぁ。
まぁ、何はともあれソフィアの冒険者登録も終わったことだし、依頼を受けるか。
「ソフィアもEランクからか。都合がいいな。じゃあ、一緒にゴブリン退治行くか!」
「分かった。」
「じゃあ、ゴブリン退治の依頼をを俺とソフィアの2人で受けるんで、お願いします。」
「はーい!」
依頼書をシーナさんに渡して、承認印を押してもらう。ここで、はじめて依頼がはじまったことになる。そして、もちろん報酬は後払いだ。
「では、ゴブリン退治。お2人とも、お気をつけて!」
というシーナさんの元気な激励と共に送り出されるわけだが、今日は違った。
「ルーシー君。ちょっといいかな?」
「ん?どうしたんですか?そんな小さな声で?」
なんだろう?俺だけを引き留めて。
「いいから!早くきて!」
シーナさんが俺にタメ口で喋るときはプライベートのときだけだ。だけど今、タメ口ってことはプライベートな話なのだろう。
そう思い、シーナさんの話に耳を傾けると。
「ね、ねぇ、あの、ソフィアさんって子とはどんな関係なの?」
「え!?いきなりなんですか?」
ほんとにいきなりなんなの?
「いや、だってルーシー君が女の子連れているなんてあり得ないもん!」
「い、いやそんなこといわれても…」
「いいから!で、どうなの?」
俺は、ソフィアの方をチラッと見る。ちょうどソフィアが怪訝そうな顔をしてこちらを見ているのがわかる。
「ただの、旧友ですよ。」
「ほんとに???」
まぁ、あながち間違ってはいないだろう。一応、1500前からの知り合いだしな。
「ほんとですよ。もう、あいつが待ってるんで行きますね!じゃあ!」
俺は、無理矢理話を切って歩き出す。
「もー!帰ってきたら聞きますからね!」
こんな感じで依頼の受付は無事に終わった。
どうも。~ひぐまんと~です。
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すみません。投稿するの少し遅れました。