7・魔王と、3バカ
俺とソフィアは冒険者ギルドに来ていた。
「ソフィア、お前はちゃんとおとなしくしてろよ。」
「はい。分かってます。」
はぁ…
昨日はいろいろあり、依頼を受けることができなかったので、依頼を受けたかったのだが……
「「「兄貴!おはようございます!」」」
「そ、それと姉御も……」
うわぁ。昨日のナンパおじさん達じゃん。それにソフィアにびびって姉御って言う声だけ小さいし……自業自得だな。それより、
「いや、兄貴っていうのやめてって言ったじゃん…」
「いや、それは俺達のプライドが許さねぇんです!」
「そうです!そうです!」
「兄貴と呼ばせてください!」
はぁ、ほんとにやめてくれよ。周りからの視線が痛いんだからさ…
そう思いつつ依頼選びをする。
「あれっ、兄貴?そっちはEランク用の依頼っすよ。」
「いや、俺Eランクだから。あと、兄貴っていうのやめてね。」
「「「ええぇぇ!兄貴、Eランクだったんですか?」」」
おっ。驚いてる驚いてる。この調子で俺の好感度が下がれば…
「「「すごいです!兄貴!」」」
うんうん。いいぞいいぞ!そのまま俺のことに構うな。って。え?こいつら今、なんて言った?
すごいです。兄貴??なんでだよ!そこは幻滅しましたって言って帰る所だろうがよ!ソフィアも一瞬ドヤ顔すんなよ!でもこれは、俺以外だったら見逃してたな。
「なんでだよ!」
「Eランクなのに昨日の姉御をなだめる力を持つ兄貴。」
「被害を最小限にするために態度を低くして出てくる兄貴。」
「とにかく、かっこいい兄貴。」
「「「痺れるぅ!!!」」」
そう言っておじさん達は、俺をキラキラした瞳で見つめてくる。
うん。よぉく、わかった。こいつら、ただのバカだ。
こいつらのことはほっといて早く依頼を受けよう。
どうも。~ひぐまんと~です。
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今回のは短かったので、今日中に、もう1話あげたり、あげなかったり。