映画を見てただけなのに
はじめまして!千歳と申します!
小説を書くのは初めてですので読みづらい部分もあるかとは思いますが是非読んでもらえると嬉しいです!
「え、っと…ここはどこだ…?」
俺は困惑していた。
少し目を開けて周りを確認してみるとそこはどうやら草原だった。
「あれ、由紀と遥香とWEON MALLに映画見にきてて…2人は!?」
あたりを見渡すとすぐ近くに倒れている2人を見つけた。
慌てて2人にかけよって声をかける」
「おい、2人とも大丈夫か!?」
「ん…あれちーちゃん?おはよぉ…ふぁ…」
「千秋…?え…?」
由紀も遥香も無事なようだ。
由紀は寝ぼけているようだ、遥香は状況が分からず呆然としている。
ーーーー
「俺らってWEONで映画見てたはずだよな?」
とりあえず状況確認をすることにした。
まずは何があったのか確認しなくては。
「うん、ちーちゃんとはるちゃんの3人で一緒に映画見てたよ〜」
「うん…でもどう見てもここは映画館じゃ、ないよね…」
そう、どう見ても草原だ。
心地よい風が吹き天気も良く、昼寝でもしたら最高なんだろうなと思いつつ千秋は冷静に身の回りを確認する。
「服装はWEONにいたときのままだから特に変わった感じはなしだが荷物がないな…」
「ねぇちーちゃんこれ何だろう?」
「わたしにも、ある…」
そして2人は左の手の甲を見せてきた。
そこには見慣れない六角家の宝石のようなものがくっついているように見えた。
自分もまさかと思い確認してみると、やはりあった。
由紀は白色、遥香のは黄色、俺は赤だ。
「これなんだろうな?取れないな…」
宝石を取ろうとしたが手に埋まっているようで外せない。
ただ手に痛みや違和感はない、前からそこにあったのかのように宝石は存在していた。
「この状況どう思う?」
「正直なとこ夢って思えたら楽だけど違うみたいだね」
「あれ見て…」
遥香が指を指す方向を見てみるとそこにはカラスくらいの大きさの骨の鳥が飛んでいた。
あり得ない、と思いつつ2人に告げた。
「ここは日本じゃない、俺たちは異世界にいるようだ」