入魂!
しかしここで太陽の隣にいるはずの茜が隣にいないことに気がつく。周囲を見渡すと茜が窓からグラウンドに走って逃げてるのが分かる。そのあとを三郎太夫が窓をものともせず突き破り追いかける。
「あれは…三郎」
と言いかけ、太陽は言うのも止めた。そこにいたのは三郎太夫ではなかった。首には三郎太夫と分かるハートの斑点模様が見れたがもはやあれは別の生き物だ。牛の形をした別の生物。その成りは斧がない四足歩行のミノタウロスを連想させる。
「雪穂、ここを頼む」
太陽は雪穂に頼むと同時にもう窓ガラスを開け、グランドに駆け出していた。急がないと茜がまずい。そのことだけしか脳裏に浮かばない。
「ドンじぃ、力かしてくれ!!」
「(おう)」
太陽は右手に意識を集中させながら力を込めた。泥の塊がどんどん硬くなり、弾丸になる。太陽にとっての弾丸、指弾だ。走りながら、三郎太夫に向けて狙いを付けて飛ばす。右手から高速の指弾が打ち込まれる。空を切り、三発の指弾が三郎太夫の胴体に直撃する。三郎太夫に指弾は直撃したはずだが特に傷はおっておらず逆に太陽という存在を初めて認識したようだ。目が血走り、口からは絶えず唾液が漏れ出している。
「茜、大丈夫か!?」
太陽は茜と三郎太夫の間に割って入る形を取る。走ってきたせいで呼吸が乱れている。
「う、うん。でもあれは…なんだが嫌なイメージしか流れてこない」
三郎太夫の方を見て茜はいう。太陽も三郎太夫の体から滲みでるオーラから何となく嫌なものを感じてはいた。マイナス、負といったものだ。
「…でも泣いている」
「泣いている?」
茜のつぶやきに疑問を抱きつつ、太陽は三郎太夫を見据える。凄い威圧感である。上から常に押さえ込まれるような圧迫感。力を込めて立っていないと常人はすぐに潰されてしまうほどだ。息が上がる。さっき走ってきただけで上がっているわけではない。そんな太陽を察し、好機と思ったのか、三郎太夫が動いた。鋭い角を前にかざしながら突進してくる。
「(ぬっ、直撃したらたまったものではないな)」
内心でそう思い、回避しようとしたとき三郎太夫は突進の向きをいきなり太陽から茜に変えた。
「茜っ!」
太陽のその動きを理解し、茜の横に行き、腕で押し出した。
「(こんなことしたくない。嫌だ、嫌だ)」
誰の声かわからないが声が聞こえる。いや心に伝わってくる。
「この声は…ぐはぁ…!?」
三郎太夫の突進から茜を庇い、突進が直撃した。そのまま回転し地面に叩きつけられる、太陽の身体を激しい刺激が走り抜けた。三郎太夫の熱いビートの一撃の抱擁から茜を庇い、太陽はその衝撃でグラウンドから数十メートル離れたこの小屋まで吹き飛ばされた。
口の中からは鉄の味がする。どうやら相手の思いが強すぎて太陽の身体では全て受け止めることが出来なかったらしい。
「こりゃあ…三郎太夫に申し訳無いな。あいつの思い全て受け止めてこそ心と心の会話じゃねぇか」
突進が直撃した瞬間に太陽は三郎太夫の心を理解した。太陽は唇からしたり落ちる血液を右手で拭う。咄嗟にドンじぃが気を利かせて突進の直撃部位に泥粘土の鎧を発生させてくれた。ドンじぃの防御効果を得てまでもこれほどのダメージは少々やばい。
「太陽、無事か!?」
太陽の上着の右ポケットからドンじぃが語りかける。
「余裕のよっちゃんで最高の気分だ…ぜ…えくすたしぃ」
太陽は強がってみせるが足にかなりきている。 戦闘が始まると太陽の口調は変わる。アドレナリンが体の中を駆け巡り、高揚感で口調すら変わる。
「(くぅ…ワシがここの校庭にある砂を吸収すればいつもの粘土衣を主に纏わせられるんじゃが、如何せんその隙がないわ)」
校庭にある砂を吸収すれば粘土鎧を装着することが出来るが砂をドンじぃが吸収するには少しの時間を要する。その隙はあの猪突猛牛のあの三郎太夫はさせてくれないだろうし、それにその前に太陽や周りに被害が出るだろう。
「おい、ドンじぃ…砂を集めればいいんだよな」
「(そうじゃ…その隙があればの話だが)」
「俺に名案がある…とっておきのな」
太陽が人差し指を立てて不敵な笑みを作った。すぐ外からは三郎太夫の獣臭と唸り声が聞こえる。太陽との距離はかなり近い。太陽はゆっくりと立ち上がる。そしてドンじぃに言った。グラウンドは芝生であり砂の吸収は見込めない。
「砂ってのは別に日本産でなくてもいいんだろ?」
「(それはそうじゃが…どういう・・そういうことか、主にしては考えおったな)」
太陽が全て言う前にドンじぃは全てを察したようだ。この時期はよく日本に飛んでくるあるものを。
「てことで指弾で泥の塊を空中に飛ばす。上空でここいら全ての黄砂を吸収してきてくれ!」
太陽が右手に力を込める。
「(お主はその間どうする??)」
ドンじぃの力をその上空に全て使えば上空にある黄砂を短時間で吸収することは出来るであろう。しかしそちらに意識を集中すると三郎太夫と対峙している太陽の方に力をあまり割くことが出来ないのである。
「まぁ…なるようになるさ。俺は大丈夫だ。んじゃ飛ばすぜ…よーいドンッ!」
太陽は渾身の力を込めて泥の塊を上空に撃った。勢い良く古小屋の屋根を貫通して飛んでいく。
「さてと時間を稼がないとな!」
太陽は中にあった角材をもってゆっくりと古小屋を出た。外では待ちくたびれたかのように三郎太夫が突進の構えを取り、蹄で地面を蹴っている。うまく相手のタイミングや間合いを計り、時間を稼がなくてはならない。太陽は角材を構えた。時間を稼ぐにしてもこっちも相手のプレッシャーに負けるわけにはいかない。
ごう…空気の中の物質が爆ぜる音がした。三郎太夫が動き出した。びりびりという空気を肌で感じながら太陽は身構える。もう三郎太夫は目前まで迫ってきている。
「(ここだ!)」
太陽は突進が当たる直前で左に避け、角材で三郎太夫の脇腹をフルスイングした。角材は無残にも砕け、しかし殴った時の風圧で太陽は吹っ飛んだ。効果はなし、相手は無傷でむしろ怒りを買っただけだ。三郎太夫はまた太陽に狙いを定めて突進の構えを取る。
「おいおい…ドンじぃまだかよ」
半ば太陽は覚悟を決めかけた時…激しい黄色い砂嵐が校庭を包み込んだ。木々を揺らし、校庭の砂もどんどん吸い込んでいるようだ。
どんどん砂嵐の規模が大きくなる。
「(待たせたの、太陽)」
数分が妙に長い気がした。そして待ち望んでいた声の主、ドンじぃである。
「ドンじぃ、待ってたぜ! 行くぞ、入魂ッ!」
胸の前で太陽は合掌する。砂嵐の一部が太陽の周りを囲み、どんどん太陽に吸い込まれていく。その砂嵐が止む頃にはそこに太陽の姿はなかった。いるのは一人の英雄だった。砂の鎧を纏ったその姿は戦国時代の鎧武者を彷彿させるが大きさが違う。刀を8本持っているその形相はまるで武神そのものだ。
「武神…刀八毘沙門天…うぐっ!?」
鎧は太陽の頭の中のイメージが具現化される。しかし…どんどん砂の鎧は剥がれ始めてくる。またたく間に砂の鎧が崩壊していく。それと体の中の生命力を吸い取られるかのような感じに陥ってしまった。
「ドンじぃ…まさか」
「(うむ・・砂が足りん)」
少しの沈黙が流れ、鎧が全て崩れ落ちる。これは…ピンチなのでは。田んぼの近くではないとドンじぃは力を120%出し切ることは出来ない。
「グモーーーーーーーーー!!」
その隙を判断したのか三郎太夫は一気呵成の攻めに転じた。今までの突進を凌駕するかのような突進だ。爆ぜる音が大きくなりどんどん太陽に迫ってくる。
「なら力には力てことで豪腕モードだ!」
力には力ということで体のパーツの一部を強化して爆発力を高める形態である。太陽はそういうと腕を天に掲げた砂がどんどん両手に付着していきどんどん大きくなっていく。砂が付着していく度に強度が益々増し、硬くなっていくのが太陽自身わかる。もう三郎太夫は目前だ。そして小さな砂嵐が太陽の両手を包み込んだ。
「三郎太夫、すまん!! とあああああああああっ!! 暴風粉砕撃!!」
「(ありがとう)」
三郎太夫の声が聞こえた気がした。自分を止めてくれてありがとうという思いが太陽に伝わってくる。太陽は歯を食いしばり、豪腕が唸りを上げて、凄まじい勢いで三郎太夫の顎に直撃した。二本の腕で相手の顎を狙う技。激しい刺激が三郎太夫の体を駆け巡り、瞳の中の戦意が衰えかける。三郎太夫が錐揉み状で頭からグラウンドに叩き落ちる。その後、雪穂が太陽の元に駆け抜けてくる。
「その牛さん、死んじゃったの」
茜が心配そうに三郎太夫を見つめていった。太陽は雪穂に治療を頼むと促す。
「フルスイングしたがみね打ちだから気絶しているだけだ」
太陽太陽の腕から砂が静かに落ちていく。黄砂の力を借りて何とか勝利をもぎ取ることが出来た。
「(お主にしては頭が回ったのぅ)」
黄砂が飛ぶということを考え、状況判断をしてよく戦えたかと思う。それにしても何故三郎太夫がこうも異常なまでに変貌するのであろうか。そういって三郎太夫を太陽を見つめる。今はその三郎太夫に雪穂が治癒の札とお払いの札を貼り、身体から邪気を取り除いている。昔から雪穂は札を使い、このような簡単なことはやれる。太陽と雪穂は三郎太夫がよくないのものにあてられたと予想した。それで今、雪穂に払ってもらっている。昔から低級霊などは雪穂は払えるから今回の三郎太夫の件も比較的容易にこなすことができる。雪穂とも戦闘以来話していない。結局こんなことがあったので学校は急遽終わってしまった。自宅に帰り、ベッドに寝転び太陽は考える。太陽はあの時何故茜が狙われていたか疑問にふと思ったが疲れたので考えるのを止める。そうして太陽の意識が幻夢界に落ちていくのであった。
茜がきてから数日すぎていた。時期的にゴールデンウィーク間近。一般的な高校生はどこか旅行に行ったり、出かけたりするのだが米山家はゴールデンウィークがある意味一番忙しいかもしれない。それはまだ先なのだが。恒例の如く、昼近くに田んぼの水の入り具合を見に行く。やはりと予想していた事態に陥っていた。水が来ていない。
「(今年もいいように上の田んぼにやられてるのぅ こればかりは毎年戦争みたいなもんじゃ)」
からっからっの田んぼを見てドンじぃがつぶやく。ドンじぃも毎年毎年の話なのでやれやれといった感じだ。
「なんなら、ドンじぃが外したりしてもいいんだぞ」
太陽は上の田んぼのほうに移動し、水が止められているのを確認する。そして申し訳なさそうに出ている水を見て嘆息まじりに言った。
「(ワシはこの田んぼの守役じゃぞ、そんなことはお主の仕事じゃわ)」
「はいはい」
「(はいは一回じゃ)」
ドンじぃの小言に耳を傾けながら太陽はあくびをする。ぶっちゃけこんな毎朝(今日は朝ではないが)早く来て、水確認してこうも結果が出ていないとやる気がでなくなるのも当然である。
「何一人でブツブツ言ってるの?」
突然の後方からの言葉に太陽は心臓が飛び出る程に驚く。声の主は茜だ。ドンじぃも視線を茜に向ける。
「いや英単語の暗記だよ…言ってないと忘れるからさぁ…」
我ながら苦しいいいわけである。太陽自身、嘘は苦手である。
「ふーん」
茜は疑問そうに思いつつも話題を変えた。
「太陽ってケータイもってる?」
「持ってるけど。むしろもってない人のほうが少ないと思うぞ…って何しとる?」
「何って赤外線通信だよ。番号交換してるの」
茜は慣れた手つきで赤外線通信をこなしていく。
「それはわかるが…何で交換してるのってことさ」
そういえば茜とはまだ携帯番号を交換していなかったことを太陽は気がつく。学校であれだけ話していると特に学校以外で連絡を取る必要もないような気もするが。太陽自身メールも電話も面倒なものくらいにしか思っていない。
「こんな可愛い女の子と交換出来る太陽は幸せだと思うよ」
「おーい、そんなことは聞いてないぞー、あのー」
茜には太陽の言葉は届いていない。
結局太陽と茜は番号とアドレスを交換してしまった。にしても強引である。そうこうしているうちにもうお昼だ。
「はい、これ」
茜の手にはオニギリがあった。オニギリは太陽の大好物の一つだ。
「あっ、サンキュー」
一口食べたがこれがなかなかいける。またたく間に一個目を食べてしまった。
「これ、茜が作ったのか??中身はなんだろうな」
太陽が聞く。太陽は中身は梅干が好きだ。あの唾液を誘い出す感じがたまらない。
「うん…朝早くから作った。あんまり作ったことなかったから時間かかったけど」
「そっか、でもあんまりの割にうまいと思う。しかも俺の大好きな梅干だ」
「そうかなぁ…あ、ありがとう」
太陽の言葉に茜は嬉しそうだ。今、現在見せている一面は学校で見せる彼女の一面と少し感じが違った。ツンツンはしているが子供っぽいところがちらほら。これが彼女の素なのかなと太陽は少し思ったが次の言葉で我に戻る。
帰り道、茜にオニギリを貰ったので自動販売機でジュースを買った。とりあえずなんとなくだがこれを買わなければいけないと思い太陽は炭酸飲料水を買う。購入してから椅子に座っている茜の背後から冷たい缶をこっそり茜の頬にくっつけた。
「つめたっ!?」
茜はびっくりしたようで勢いよく後ろを向く。そこで自分の頬にある缶を見て一瞬微笑んだように見えたが勢いよく缶を受け取る。そして缶のプルタブを開ける。プシュー。勢いよく缶から中身の炭酸水が吹き出て茜の服を少し濡らす。太陽はそれを見ていたずらっぽく笑う。服がぬれた茜はその後いたずらっぽく笑い、勢いよく太陽に炭酸飲料をぶっかける。躊躇なしだ。二人ともびしょびしょになり笑う。そして太陽は茜に一言。髪の毛をかきながら。あの三郎太夫の事があってから茜がいつもより元気がないように太陽は感じていた。
一人でたまにぽつりといることもある。
「オニギリ、あんがとな。最近なんか学校で元気ないような気がしてよ」
「そうかな? 特に変わらないけど」
太陽は気がついてないが茜の視線は沈んでいる。
「そっか、まぁ何かあれば話したほうがいいぞ。話だったら俺は聞くことができる」
遠い田んぼの先の地平線を見ながら太陽は言った。田園しかないので地平線が見ることが可能だ。
「そういえば茜は俺のこと知ってるみたいだけど…昔どこかであったっけ?」
思い出した素振りで太陽は急に茜の方に向き直った。太陽は何気なしに聞いたのだがどうもそれがよくなかったらしい。
「…覚えてないんだ。そうだよね、しょうがないか」
茜の声のトーンが下がる。茜は自分を納得するように言っているが瞳は曇っているような。
「…ごめん」
太陽は申し訳なさそうに頭を下げて誤った。茜の雰囲気が変わったのは流石に太陽でも分かる。
「謝るな…なんかムカツク…パーンチ!」
「ぐはっ!?」
下げていた頭を上げた直後顔面に茜の右ストレートが炸裂した。不意な一撃だったので太陽の右顔面に直撃する。
「直撃?」
いたずらっぽく茜は微笑む。食らった太陽はたまったものではないが。
「おま、俺マジで泣いちゃうかも…」
太陽は右顔面を押さえながらいった。
「いいよ、私の胸で泣いちゃって」
茜にいつもの感じが戻ってきたのを感じつつ、太陽は涙した。それからの帰り道は賑やかなものだった。いつもの茜と分かれるところで茜は太陽に言った。
「今日はありがとう」
茜はいつもとはうって変わったかのように物静かに一言いい、去っていった。
しかし、太陽はそんな茜の後ろ姿を見て拭いきれない何かを感じ、普段の太陽ならぬ難しい顔つきを泥田坊は逃さなかった。
「(あの茜なる少女のことか)」
「まぁ、ちょっとね。大分明るくはなったけどいつものあいつじゃない。そいやドンじぃは昔の小さな記憶って鮮明に覚えてるか?」
太陽が聞く。ドンじぃの年齢が前に聞いたとき千は超えてると言っていたので過去と言えば数千年も前からなのでかなり昔からのはずだ。
「(大なり小なりじゃが、内容が濃いのや自分にとって重要なことは覚えているがな)」
「そうか、(俺にとっては取るに足らない思い出だったかもしれないことがあの娘にとってはかけがえのない思い出だったのかな)なんか俺だせーよ、茜をあんな顔にさせてしまうなんて」
「(何かあったみたいじゃが悩め少年よ、生きてる今だけじゃぞ)」
それから話は学校の三郎太夫の話に変わる。あの学校の牛のおとなしさは太陽もドンじぃとも知っている。しかしあの変わりようだ。学校では一部の力を制限してではぎりぎり勝てるかどうかの強敵だった。
「流石に田んぼの近くじゃないとあの形態にはなれないな」
例の戦国武神形態だ。ドンじぃと泥や砂の力をフルに出し切ってなることが出来る。
「(そもそもお主ではまだあの形態は力を持て余すわ。しばらくあの形態は封印じゃ。それ以外の
形態で己の力を信じて戦ってみよ。さすれば自ずと先の道が見えてくるじゃろうて)」
「そうじゃな。俺もあの形態は砂を維持するので精一杯だったわ…まだまだ訓練が足らん」
実際あの形態では立ってるのがやっとであったであろう。そして太陽は今、あの最終形態を成すべきことをするその時まで封印することを決めた。結局ドンじぃと話してもあの三郎太夫の事件の真相は分からなかった。
そしてあの事件を皮切りに二人やその周りにこれから様々なおかしなことが起きる前触れに過ぎなかったのである。太陽がいないところでドンじぃは一人でつぶやいた。
「(あの茜なる娘どこかで…)」
茜が転校してきてから太陽たちの周りでおかしなことが始まったのは誰が見ても明らかだった。こうしてゴールデンウィークが訪れようとしていた。