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転生=チートの可能性1%  作者: トラ
1/1

転生先・異世界

ここは何処だろうか、俺、鎌取涼カマトリリョウは見知らぬ場所で目を覚ます。


俺がさっきまでしてた事といえば自殺をした、誰も来ないような廃工場で首吊って死んだ。そう死んだ筈なんだ、でも俺はいまとてもキレイな場所に寝っ転がってる。


森の中、鳥のさえずりが聞こえる、風で揺れる草木の音。とても心地よい......


ガサッ


頭の方向から音がする、寝っ転がったままその方向を見る。


そこに見えるのは明らかに凶悪そうな顔をしてる、ゴブリン。


俺とゴブリンは見つめ合っている、俺はゆっくりと立ち上がり全速力で逆方向へ走る


(え?どうゆうこと?まぁ自殺した筈なのにここにいるのも不思議だけど、その前にあのゴブリンみたいなのは何?意味が分からん!!)


後ろからは奇声が聞こえ、走りながら振り向くとゴブリンの大群が【ドドドド】と音を立てながら接近してくる


「うわぁぁぁぁぁ!!!なんなんだよぉ!!」


走り続けると光が見えてくる、森の出口か?俺はそのままその光へ飛び込む。


「助かった........?」


下を見てみると崖、つまりは俺このままだと


「うわぁぁぁぁぁ!!!!」


崖の下は深い川でなんとか死ぬ事はなかったが、俺はカナヅチなんですよ。


俺はそのまま沈んでいき意識が飛んで行った。









「うっ.....ここは?」


「ん?目が覚めたか」


俺の前には鎧を装備した、綺麗な女性が座っていた。


「あの、ここは?」


「おい、お前自分の名前はわかるか?」


「俺は鎌取涼です」


彼女は「うん、よし」と言うと何処かへと行ってしまう。


なんとか体を動かそうとするが痛すぎて全く動かない。


最悪だ、どこかも分からんこんな場所で。


『起きたみたいだね』


ふと、俺の頭の中に声が聞こえた。一瞬幻聴かと思ったが、なぜか俺はその声を知っていた。


「アンタもしかして神様か?」


『大正解だよ、鎌取君』


「なぁ聞かせてくれ、ここはどこだ?」


『そこは君の元いた世界とは違う次元に存在するする別世界なんだ。君は生前自殺をした事を覚えているかい?』


「あぁ、キッチリ覚えてる」


『君の魂は実際、死後の世界に送られる筈だったんだけどね、どういう訳か何故かそっちの世界に転生してしまったんだ。なんとか元の場所に戻そうとしたんだけど神の力を拒絶されてね、どーにも出来ないんだ。出来た事と言えばこっちの世界の事についてだけなんだ。』


「転生したってことは、俺はなんか特別なのか?ほら小説とかだと転生=チートってイメージなんだが」


『残念だけど君はただの凡人、ちょっと特殊な村人aみたいな感じかな』


む、村人って。必要性が全く感じとれない…………


『とにかく、私は君に何かを与える事も何も出来ないから、自分の力で生きるんだよいいね?』


「………分かったなんとかしてみる」


それから神様からの応答は一切ない、転生=チートって嘘か。泣きテェ


するとさっきの女性が戻ってきた


「おい、えーと鎌取って言ったか?こっち来い」


「あの、身体痛くて動けないんですが」


「なに!?はぁ〜しょうがないな………よいしょっと」



彼女は俺を軽々と持ち上げ肩に乗せる、女子に運ばれる男子ってどうよ?かっこ悪いよなぁ



「あの、そういえば貴女の名前は?」


「私か?私はエナ、エナ・トライマーズだ」



エナさんか、カッコイイ人だな。こっちだと外国の名前か、まぁ転生系小説では十八番か?


エナさんは俺を担いだまんま少し遠いテントの中に入る



「隊長、連れてきたぞ」


「あぁ、来てくれたか鎌取君だったかな?君は今どこに居るのか分かるかい?」


隊長といわれたイケメンな人に問われる


「えーっとすいません、分かんないです」


「ふむ、では簡単に説明しておこう。ここは竜騎士団第一部隊の中間拠点だ。君はここの近くの川に流れついていてね、出来ればなんであそこに居たのか教えてくれるかい?」


「あーっと、森の中で寝てたらゴブリンの大群に襲われて、そんで出口かと思ったら崖で川に落ちて………そっからはあまり」


「そうか、やはりここの近くにも魔物が」



そして彼は考えこみ始める



「少し考えたい、エナ鎌取君を医療テントへ」


「分かった」



俺はまたもエナさんに担がれ、さっきのテントへ戻っていく



「なぁ、お前は私の事どう思う?」


「えっ!?それはどう言った意味で?」


「まぁ、私は女だ。女騎士っていのは結構嫌われやすくてな、女の癖にって馬鹿にする奴がいる。でもお前はそんな事言ってない、あって間もないからかもしれないが」



そうか、たしかに女騎士って言うのは案外嫌われやすい。騎士っていうのは本来なら男がやるジョブという概念がありがちだ。


しかし、俺は違う。



「そーすね、別に俺は良いと思いますよ。カッコいいじゃないですか」


「そうか、お前はそういうやつか」



フッ、と安心したかのように軽い笑いをする。なぜか分からないが、俺も何だか安心できた。



【ドゴォォォン!!】



大砲を撃ったような爆音が周囲に響きわたる、エナさんはさっきとは違う、般若の形相で音の方向を睨みつけた



「おい鎌取、もう歩けるか?」


「えっーと、たぶん」


「そうか、なら今すぐ医療テントに戻れ。私はちょっとあのデカ物を倒してくる」



あのデカ物とは一体何なのか、考えるより前にその【デカ物】が姿を現した



「ど、ドラゴン!?」


「いや、正確には魔竜だ。私たちが扱うドラゴンとはまた別の種族だ。本物は…………来い!!シャイン!!」



その掛け声と同時に横に純白な龍が現れる。彼女はそれにまたがり魔竜へと突撃した。


でも、駄目だ。あの子じゃ勝てない。さっき神が、言ってたこっちの世界の情報が頭にあるって言ってたのが正しければあの龍は闇の龍【サマエル】


そして彼女が乗っているのが光の龍【ホーリー】闇は光を一方的に消す事が出来る。つまり相性は最悪ってことだ、闇に唯一対抗できるのは闇のみ。でも闇は魔竜しか存在しない、つまり彼女にはたちは奴に勝つことができない!!



「エナさん!!そいつとは相性が悪すぎる!!引くべきだ!!」


「黙ってろど素人が!!」



ど素人だと!?俺はこれでも異世界系の書籍読み漁った人間だ、あんたよりは知識あるはボケ!!!って口にするのは止めておこう。



戦ってはいるが完全に防戦一方だ、これじゃ、らちがあかない。少しでも策がおれば………そうだ!



近くにあったラージシールドとトマホークを持つ案外軽いこれなら、そして俺はサマエルへと突進した。奴の弱点は口の中の目そいつをブッ刺せば、勝機がある。


だが問題は奴のブレス、やつのはあらゆるものを腐敗させる力がある。もしミスれば、死ぬ。



「ぬぉぉぉぁ!!」


「なっ!?お前!!」



よし、顔がコッチ向いた。これなら!!



「駄目だ!!それ以上は!!そいつはもうブレスを打てる体制なんだ!!!」


「はぁ!?」



その瞬間、俺の体は黒紫の炎に包まれた


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