S_one:Picture book
Down Down Down―
意識が落ちてゆく、暗い暗い水底へ
ポチャンッ
小さな雨粒が落ちる音に似たような音をたて、体は水の中へ
「ねぇ」
声がする、水面に小さな女の子が立っていた
金色の髪
透き通るような碧眼
泣いていた、彼女の目から、涙が溢れている
どうして泣いているの?
そう、問う前に、彼女の口から言葉が発せられる
「夢の終わりは、どこ?」
途端、世界が崩れた
「そーれっ!!」
「ごふぅっ!!??」
夢から覚めると、まずまっていたのは鈍い痛みだった
「あっ夢人ちゃーん?!どうしようっ悪化したっぽいよぉ」
「ほらな、だからやめろといったんだ・・・」
だんだん脳が活性化してきた・・・、どうやら2人の女性がなにか話しているらしい、まだ頭がほわほわして上手く聞き取れない
「夢人ー大丈夫かー?」
新たな声が会話に加わる、今度は男性の声だ
「そ、それが・・・・」
「って、なんかさっきより悪化してないか?!、おいっ夢人!!!起きろ!!!!!」
「うー・・・・」
脳が完全に機動
「みんなどうしたの?・・・」
「どうしたのって・・・」
「「「お前が倒れたんだぁ!!!」」」
どうやらボクが倒れたらしい、・・・・ってえぇ?!
「なんで?!」
「こっちが聞きたいわ!!」
話をきくと、みんなで図書室で勉強していると、突然ボクが倒れたらしい
で、今現在保健室
「そうだったのか・・・」
「他人事のようにいうなボケ」
はは、と、とりあえず笑いを返す
「そうですよぉ、私たち心配でしたのよ?」
栗毛で背の高い胸の大きないかにもお姉さま的な女性が悲しげな表情を作る
「ごめん・・・・」
「特にこの子が」
「なっ、違う!!私は心配なんてしていないっ!!」
長く黒い髪の小柄な女性が叫ぶ
「うーん、もうっこのツンデレめーv」
「私はツンデレなどではないぃ!!」
「ああ、夢人、ひとついいか?」
少しの間空気だった、茶髪で制服を着崩した男性が話しかける
「ん?、どうしたの」
「お前、勉強してたんだよなぁ?」
なにを当たり前なことを
「だよな、」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、お前あっちで絵本読んでたじゃん」
彼がそんなことをいうが、ボクにはそんな記憶ない
「うーん、そのほんの題名は?」
思い出すようなそぶりを見せ、彼は口を開く
「不思議の国のアリス」
思えば、これが最初の始まりだったのかもしれない
悲しい、悲しい夢の




