騎馬戦の行方 男を見せる時
不快に思われたらすみません、前書きの悪ノリは削除しましたっ! つい出来心で(冷汗)
これだけ多様しているなら、タグにパロディと入れるべきなんだろうか......
同じ人間ではあっても個人差がある。
身体が大きい人もいれば背が低い人、力が弱い人や性格が横暴で喧嘩っ早い人、それぞれ違ってみんな良い...... 今は良くはないか。競技的にも貧弱な人やなりが小さい人は不利だ。
そうは思っても関係ない、男子は強制的に出場しなければならない決まりがある。俺がいた所で何の戦力にもならないけど単位を取りこぼすわけにはいかない。学校にもよるけどこの学校は体育祭や文化祭も単位に含まれる。勉強が苦手な俺はこういう所で単位を稼いでおきたい所。
まして、芽森さんがいる中で逃げ出すという選択肢はない。
これまで醜態を晒してきてはいるけど良い所を見せたい、せめて背筋だけでもシャキッとしないと。
まぁ頑張った所で眼中にないか――
「なぁにへたり込んでんだよ」
「へ?」
自然と声が漏れでた。
顔を上げると迷惑そうにダレた顔をしている宮村さんが立っていた。当然チアガール衣装で。
俺はいま俯き姿勢で椅子に座っている状態であるからして角度的にも目のやり場に、困る......
ちょうど俺の真正面、目線を少し上に向ければ肌白く柔らかさそうな太ももからスカートの中が見え――そうになるも踏みとどまり焦点を合わせないように慌てて目を反らす。
スカート中、要するに女の子のパンツを覗き...... チラ見することはロマンではある。
もちろんそんな変態みたいなことしたくない、だがしかしっ、そこには夢と希望、いちごのような甘酸っぱい青春が詰まっていて男の願望というよりフェチズムによる刺激が――こういう考えに至ってしまう時点で変態も同然か。俺は意外にも変態〇面になれる素質があるのかも知れない。そんな不名誉な素質絶対要らないけども。そして俺が真〇ならさ〇きを選ぶけど。
まぁ変態にせよないにせよ小心者でなければ視認してる所だろうな、堂々とはいかずとも男なんだしと少しばかり自分の性格を悔やみながらも周りを見渡す。いつの間にか俺以外の男子は先にグラウンドに集合しているようだ、長々と思考してしまう悪い癖が出た。
して、宮村さんはわざわざ声を掛けてくれたのか? 優しい所も......
「とれぇんだよ、あとてめぇだけだ。早くしろっつうの」
うん。ある訳ないよな、ただ一人を除いて宮村さんの態度が変わらないのは分かってた。
「まっ、体系からして頼りなさそうだし、いてもいなくても変わんねぇか」
「うっ」
余計なお世話だ。それにこう見えて俺は結構スポーツ神経が良いんだよ。
100メートル走十五秒、バレーの網に届かない跳躍力、 握力計二十四kgと少しばかりアレなだけで...... スポーツテストの結果を並々思い返してみるも無論、運動神経がないことは明らかである。
おかしいな、昔はもっと出来たはずなんだけど。これが歳を取るってことか――って、俺も早く集合しないと。
「黒沼君早くいかないと迷惑かかっちゃうよ」
再度思考していた後、芽森さんにまで注意された俺は些さか恥ずかしく思いながら腰を上げる。そして早々にグラウンドに移動した。
***
騎馬戦。
二、三人で肩を組み馬の形をつくる、その上に別の一人が乗り、敵味方に分かれて上に乗っている者を落としたりその者の帽子や鉢巻きなどを取り合ったりする遊戯。
言葉で言うと安楽的な競技に思えるけど実際は喧嘩に等しく、血みどろになり血反吐を吐き血眼で相手をブチ殺す様は阿鼻叫喚の地獄絵図――俺の中ではそういうイメージになってるとはいえ、ありえないか。
まぁでも負傷者も度々出ると聞くからあながち間違ってもないだろう。
そしてそんな競技に出ると思うともはや恐怖でしかない。
とはいえ騎馬戦は中学の時も経験がある訳だけどもそこはやっぱり高校生。
体格や身長や顔付き、何より髪型のおしゃれ具合が中学の時とは違う。そろって読者モデルでも目指しているのかっていうぐらい髪型が決まっている。
中学に入りたての頃は短髪の男子が多い傾向にはあった。俺の髪型もその頃はまだ短った。
まぁその大半は風圧や空気抵抗によって崩れると思うけど、場合によってはカツラが飛んでくる可能性――はないだろ、あったら何か怖い。だけどもし飛んで来るならヅ〇じゃなく桂であって欲しい――「ぃって、おい、ガキじゃねぇんだから進行中にそういうことすんなよ」
何やら後ろから目立つような声が聞こえた俺は一旦考えを止めそちらに聞き耳を立てる。
「ふ、心はいつでもガキのまんま、それが俺のモットーだ。あのス〇ルバーグだって童心を忘れてないだろ」
「はっ、なんだよそれっ」
楽しそうに会話してるところ悪いけどそれは意味合いが違ってるよ。
「その人が言う童心は優れた作品を作るにあたって子供達が楽しむ視点を忘れてはいけない」というのが本質であって、ただ年齢不相応の行動を取ることじゃない。
突っ込まさせてもらったけど彼らには聞こえるはずもないか。
俺は案内係に指定の位置に誘導されながらも、観察は怠らない。
同時に心の中での突っ込みも耳に付く範囲内なら忘れない。
と言うより話す相手がいないので自然とそうせざるを得ない。
周りの男子達は先ほどの男子達同様、 愉快、痛快、不愉快とまではいかないにしても楽しそうに談笑している。
ほんと会話ってなんだろ、どうしたら上げられるのか。
昔は多少なりとも備わっていたはずなのにな、いわゆる喪失した言語能力......
虚しさを紛らわらせる為に英語に変えて見るもまたもやダサい、ネーミングセンスの才能はおろか、コミュニケーション能力は元々俺が覚えられないスキルかも知れない。
「よぉぉしっ、いけぁぇぇぇ!!」
「絶対勝てよぉぉぉ」
「――――おォォォォ!」
――俺が長々と思念していた間に進行は終わっており、気づけば張り上げた声が目立っていた。
各団による熱い声援と選手達のけたたましい雄たけびが嫌でも耳に入ってくる。
手を見れば汗がじんわりと滲んでおり、自然と緊張感も高くなってるのを感じる。いよいよ本番が始まる。
俺はルールをもう一度確認しようと後ろポケットからプログラム表を取り出す。
騎馬戦は個人型と乱戦型があるけど、委員会側で乱戦型は危ないと判断したのか個人型となった。
上級生と下級生、学年別で行なわれることになったのも同じ理由だろう。体格差からして妥当だ。
それに個人型だと色別による競技者一対一方式で、ケガをする確率は低い。安心して望めるというもの。
そうやってルール概要を見ていると高ぶっていた緊張感が和らいでいく。
そしてさらに気が緩んだのは紅組が後手と書いてあるのを確認した時だった。
長くなりそうなので取りあえず切りました、そもそも騎馬戦もとい体育祭文化祭などといったイベント行事はルールとか何やら難しい。
恋模様は何処へ......




