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責められる理由

何て言いいますか...... 一つの展開が長すぎてテンポがない。


これは小説と言えるのだろうか?




「――なぁ、おい...... お前もっと本気出せよ、界〇拳三倍ぐらいのをよ。残ってる体力全部注げよ、まだいけんだろ」


「こんな時によく寒い冗談言えるな、そういうお前だってまだ三〇階変化残してんだろうが......」


「はぁ...... テンション上がんねぇ。こんだけ点差広げられてると何かもうどうでも良くなってきたわ」


「んあぁ、そうだなぁ。」

 

 天候のすぐれなさを表すかのように暗い台詞と大きなため息が前の席から聞こえる。

 俺も同じように目を凝らしてボードを見ているから彼らの気持ちが良く分かる。

 


昼休憩が終わり競技が再開されてからは皆のテンションが落ちていってるのが目に見えて明らかだった。


午前中は他の組みとの差はあまり開いてなかったけど、いざ競技が再開すると紅組みは立て続けに順位を落としていき現在は蒼組みが他を寄せ付けずリードしてる。

負けじと粘ってはいるものの蒼組みにリードを奪われていき、更には他の組みにも抜かれかねない状態で、それもあってか皆の顔色は沈んでいき声援も徐々に少なくなり紅組は少し重苦しい空気になりつつあった。



 ため息が増えると次第に覇気も薄れていく。

例えるなら悪〇の実の能力者が海に落ちたり、ア〇パンのヒーローが水を被ってしまい力が出なくなるような状態と...... 

つい釣られてか重い空気のせいか俺も同じような思想をしてしまう、何でもアニメに関連付けてしまう癖はどうにかしたいな。

まぁ今はそれよりどうにかしてもらうことの方が大事だ。

別に優勝しようとしまいかなんてどちらでもいい。言ってしまえばただの運動会な訳だし。主に学内での交流を深めることが目的であってどの組が勝とうが負けようが別段変わらない。

ただ、やっぱり勝ちたい気持ちはある、優勝は無理にしても学年別で一位を取れば期末が楽に――


「あ、あの!」


やりきれない雰囲気の中、テント内をぼーっと眺めているとまたも暗い声が耳に入ってきた。

誰の声なのか俺にはすぐ分かった。芽森さん......

見ると彼女は少しうつむき加減でこちらからは表情が見えない。。


「ごめんなさい。わ、私がみんなの足を引っ張っているせいで、みんな頑張ってくれてるのに......」


「あ、えーっと...... 別に芽森のせいじゃねぇよ。俺達が不甲斐ないのも悪いんだし。なっ!」


「ああ、そうだな。全部お前が悪い。お前がだ、芽森さんは一つも悪くない」


「いやいや、お前の方が悪いから」


 弱々しい声で頭を下げる芽森さんに対し、男子は彼女のせいじゃないとああだこうだ言い合い始めた。

 その様子に芽森さんの顔はさらに沈んでる様子。


俺との席は結構離れているのにわざわざこちらの席に来たのはクラスの中心男子、緒方君がいるからだ。

その緒方君も芽森さんは悪くないと宥めてる。けど今この現状になっているのは芽森さんのせいと言う他ないだろう。それは俺から見ても。


「ううん...... 私が出てる競技が負けてるのは事実だから」


「な、なぁに大丈夫っ。まだまだ取り返せるさ」




「――いっ~~や.....! 芽森が悪ぃ! ちょっと可愛いからってよ、甘やかしてんじゃねぇよ...... 芽森の言う通り出てる競技がことこまやかに負け越してんだろうが」


 瞬時、男子は横から入ってきた声に黙った。

 違う、黙らされた......


 一喝、または叱咤が飛んできた方を見ると、宮村さんが不機嫌混じりの声を上げていたのは当然といえば当然で、彼女の後ろにいる女子もとい取り巻き(友達)のギャル達も首を縦に頷いている。

宮村さんは別として彼女達は今すっぴんだからか威厳は感じない。


「それを言うなら、ことごとくな」


 つぐつぐ緒方君は角を立てるのが好きらしい。

言葉を指摘された宮村さんの頬が紅潮し眉がつり上がる

俺もそこは気になったけどわざわざ今言うことじゃないような、わなわなと震えてるし...。。。

言葉には出してないけど言わんことじゃない。


「芽森だけの責任じゃねぇんだ。俺らが半ば強引に競技に参加して欲しいと言ったから」


 競技選出者を決める話合いの場で初め芽森さんは「私運動得意じゃないから」と遠慮がちにに公言するも「大丈夫! そこは俺らが頑張るから、芽森が出てくれるだけ力になるしさ」

と女子達には面白くないであろう台詞を述べる男子達に押された結果、彼女の性格からして断れず渋々引き受ける形になった。

運動が苦手なことを抜きにしても普通より参加競技数が多い。俺なんかたったの三競技な訳だし。


「はぁ? 今さら責任逃れすんのかよっ、お前らが何とかするっつうから黙ってただけでアタシは端っから反対だったつうんだよ」


 冷静に言う緒方君だけどそんなことで納得できる宮村さんじゃない。

負け続けでイライラが募っているんだろう、声が鋭い......

それにハスキーな声だからか余計に怖く感じる。緒方君は平気みたいだけど。


二人が言い争ってる最中、芽森さんを見やると申し訳立たないといった風に不安げに顔を歪めていた。

こうなったのは自分のせいだと自らを責めるように。


でも俺はそうは思わない、競技者は選定されていたのに勝手に盛り上がってやる気や士気を上げる為だけに芽森さんに選出して欲しいと頼んだ男子にも原因はある。可愛い女の子の体操着姿という目の保養もかねてのは言わずもがな。

それでも楓さんを除いて教室に水を差す人がいなかったのは仕方ない。

緒方君は男子の意欲を削ぎたくなかった、宮村さんは女子と男子がもめ事を起こさないように何も言わないでいたんだ。

今更こんなことを思い返そうが負けていることには変わらないけど......



「――だ...... い」


 と思想を消せば宮村さんは緒方君から視線を外し、次いでその鋭い目のまま芽森さんを睨みつけた。


「だいたい、芽森も芽森だろ。運動が苦手なら初めから断わっとけよ! 頼み断わるのはどこか申し訳たたなかったんだとしてもよ、こうなること分かってたよなっ」


「め、芽森さんのせいで先生との約束なくなるの困るんだよね......」


 便乗してか他の女子も芽森さんを責めたて始めた。

彼女はは何も言い返せず地面を見ているだけ、表情は見えないけどきっと......



また口論が帯びてきてる、こうなっては俺にはどうすることも出来ず黙って行方を見守ることしか出来ない。不穏な様子と見てか楓さんが来るも「あんたの方が役に立ってないよ」と刺々しい言いぐさで仲裁する気は毛頭ないようだ。

擁護したいけど表だって言うのはあの時の告白で懲りてる。あんな恥ずかしい思いはもう......

たまらず、右往左往テント内を見回す。

こういうときに限ってなぜ栄田先生がいない......

忙しいのか、この際誰でもいいから止めて欲しい。改めて先生の存在は大きいものだと実感する――


と諦めていた数秒間。


「はいは~い、言い争いはそこまでにしようね~」


 『にゅっ』と割って入って来たのは段ボール...... じゃない緑ピアス子か。

その手には顔が隠れるほどの段ボール箱を持っている。

何にしても助かった。

緑ピアスは「おいしょ」と段ボール箱を下に置くと一息つく、中身にもよるけど呼吸を整えるほどなんだ。重かったに違いない。それから「弥上さん」と芽森さんを責めていた一人の女子の名を呼び、耳越しに何か言うとその女子はなぜか焦りだした。


「え?」


 上擦った声で一瞬、隣のテントを見たことで予想はつくけど。


「ほんと、立花は空気読まないよな......」


「ん、空気? それって美味しいの? なぁんてね。不穏な空気なんだもん、そりゃ止めるっしょ」


 のほほんと明るい笑みで言うもんだから、場が白けてしまっている。

先程までの鬱蒼とした空気が嘘のようだ。緑ピアス子改め立花さんには感謝しないと。

不幸を払う空気破壊バッドエアブレイカー又は幸せを呼ぶ太陽の笑み(ハッピーサンシャインスマイル)という称号が――普通にないな、センスが壊滅的だ。まぁ何でもいいけど。


立花さんは明るい笑みのまま「それに先輩達の視線に気づいてる?」と付け足し言うと皆一斉に後方を見やった。


睨まれてる......


じーっと、こちらを見つめる者やヒソヒソと耳打ちしてる者、みんな先輩達から放たれる無言の圧力はやはり怖いのか、言うまでもなく静かになった。

せっかくの体育祭に水を差したんだ、不快な目で見られるのは当然のことだ。

それに周りを見渡しても喧嘩してる人は...... いた。


横を向けば、僅か離れた距離に役二名「このバカだの、最低だの」

毎度毎度飽きないのかな。でもあっちの喧嘩は身内同士弄りあってるだけだ。このクラスに比べたら。


「あ、立花さん、それよりこのダンボールって?」


 途端の静けさを払うかのように男子の一人が質問した。

 俺も気になってはいた、そういえばダンボールで戦うアニメがあったような......



「これはね...... じゃあーん」


 質問を受けた立花さんは口元をつり上げ箱を開いた。けど俺の席からは若干見えない......

しかたなく席から首を伸ばし『のそぉ』と覗くと衣装のようなものが見えた。


「うわぁ、立花さんこれどこから持ってきたの」


「こんなの用意してたんだ」


 この学校に女子の花形、チアリーディング部はない。なので自分達で予め用意していたらしい。

いつの間に......


みんな口々に感想を述べてる。箱の中身はチアリーダーが着るような衣装が畳まれていたからか主に女性陣の反応が良さげだ。


「ふふん、報道部の力を持ってすればこのくらいのこと容易いのさ」


 なるほど、多分脅したに違いない。もしくは協力してもらった?

いずれにしても報道部なら人の弱みを握ることも可能だ。どこのS〇S団って感じだけど。



「それはいいとして、でねでね、私に提案があるんだけど――」

文章は短く書くより長い方が良いと思う。もっと長ったらしく冗長にくどい文が書きたい......

あの面白い比喩と長い心情描写が書ける人は凄いや。


何で作者が思い描いてるラブコメ作品がないんやろ(´;ω;`)......

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