表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/190

◯◯部、橙の圧



 栄田仔五女いるところ我至り。



 惚れている事やこれまでの観点もあれば。

 勝手ながら完全にそう決めつけていた。


 然らば性格や言動からして確実に俺の方も、根暗野郎と思われてるに違いなく。お互いのキャラ、人となりをそういう風に捉えてる筈。


 だけどそれは単なる色分けとされる判断材料、おおよそのイメージカラーであり、人の性格は一丁一極単に出来ていない。



 ・芽森さんは可憐だと思いきや刺々しく。

 ・楓さんは冷淡そうで友達(芽森さん)思い。

 ・信也君は軽そうな風で熱い情の持ち主。

 ・浜慈君もどこか冷めてる節が見られたり、と。



 目に見えていない部分部分。


 人の本質を読み取ったり、見抜いたりすることは簡単じゃない。

 誰にも見せたくない内なる部分というものが存在してることのように思う。

 だからこそ友好を築き信頼を得るなりで心の距離が縮まっていく。そこは人によって違いがあるのかもしれない。


 ただ俺自身、ボロを出すことが大半でも本来の自分を見せられる相手は限られてる。


 それ故にか、まだまだ分かり合えていない部分が多い内は極端にも見えている範疇で判断するしかないわけで。まさか断られるとは想いもよらないのなら驚くばかりでいる......



「前にもいったろ、放課後暇を持て余していようがそういう気分にはなれねぇんだ」


「そっか......」



 やる、やらないの『二択』


(確実にやれるわけもないっつうの!)


 声を落としては残念がる一方。

 心からの叫びで正直ホッとしたのも束の間。


「いや...... やっぱ入るわ」





 無茶だ、そんなスピードでと。

 緩急で、急激に曲がるカーブ×カーブや否。



「へ? 今、やらないってーー」


「気が変わったんだよ」



 極端も極端なら。

 タ◯ちゃんの突拍子のない言動にくの字でおののくマ◯オさんばりの「え~!」だ......




「そうと決まればもう一人ばかり人数は欲しいところよな、加えて野郎二人じゃ飾りっ気もないからここは女子を誘い入れるか。んじゃ誰にするかな......」



 こうも急に話の流れが早くなっては口を突っつけない。

 部活の事を切り出すのに時間がかかった俺と違いトントンと話を進めていってる。

 更には早いことに周りを見渡せどもう何人か絞ってみせた様子、即決とはこのことだと。



「部活未参加で紅一点こういってんとくりゃあーー--”宮村”か」




 名が挙がった途端。


「や、それはちょっと!?」


 机をガタガタと揺れ動かさないにせよ。

 思わず秒で疑問譜を手振った。


 どの宮村みやむらさん? と聞きたいがクラスで宮村紅奈(あかな)さんは1人しかいない。

 浜慈君も同じなら俺にとっても楓さんとは別の意味ベクトルでの苦手意識を持ってしまう女子生徒。



 楓さんが鋭く尖った眼光だとすれば、此方は目で噛み殺すような威圧。

 犬猿ならぬ豹虎と二人共に風貌が似ているものの言葉使いやらで分かりやすく静と動の違いを感じ取れたりする。


 教室中で振られたという事実もあれば。

 楓さんに告白する状況になったのも宮村さんが捲し立ててきたからだ。

 芽森さんの人気ぶりからその時ばかりは男連中(緒方君)もバカになってたっけな。元凶は俺にあるとはいえ......


 ・そんな宮村さんも実は想い人の前だと借りてきた猫ちゃん風になったりでカワイイ女の子な一面が見え隠れしてるんだけれども。



「ああぁん?」


「は、はは、じょうだん、じょうだん......」


 それは、それだ......



 浜慈君を見ればちょうど目を合わせてしまったのかガンを飛ばされたらしい。

 歯切れが悪く冷や汗になってるのが苦手意識を表してる。であれば振り向くことなかれよ。

 なして会話が聞こえちゃってるんだろうなと思わば、ほん後ろ席なのが恐ろ恐ろしあ。




「そこは普通にジョークとして......」



(自分から汗を掻くぐらいなら最初から名前を口に出さなければいいのに)



「本命はもう決めちゃったんだなぁこれが」


「とは言っても入ってくれるかも分からないんじゃあ言いにくいというか......」


「こういうのは頭で考えたら負けなんだよ。誰も勧誘しないんだったら、んなもん誘ったもん勝ちじゃねぇか」


「......」



 同じ異性として憧れてしまうような誇らしげな自信......

 女々しいあまりにか男らしい彼の発言には度々感心させられてしまう。

 このコンプレックスを刺激されるような様は見習わないといけない。見習うべきだ。ただし一端の自信を持てないようじゃ真似は出来そうもないのが正直で。かつての自分がそうだったように恰好だけ付けていても自信に繋がりそうもない...... と。

 



 それよりも果たして、浜慈君は一体誰に目星を付けたのか。それも女子勢。

 夏休みも間近ならこの時期に部活に入部していない者は大分と限られてはくるが、まさか、まさか、ね...... 


 しかし嫌な予感は当たるというもの。






芽森めもりちょっといいか!」



「え、う、うん......」


「確認してぇんだけど確か部活まだ何処にも入ってなかったよな?」


「ああ~、えっと色々あって参加を申し出るタイミングとか逃しちゃったんだよね......それでそのまま入れずじまいになっちゃったり」


「だったらよ、この際俺達の部に入ってもくれねぇか」


「え、俺たちって(......)...... ?」


「ああ。今そういう話をしてた所なんだよ、新たに部活を作る感じの話を俺と、こいつとでェーー」





 ・~はぁ・まじ・くぅ~ん・



 そこから先は言わせまいぞと。

 教室中にア◯ゴさん、いや。






「ちょーーーーーーっといいかなぁァァァ˝!?」



 ムンクなる不穏な叫びが響き渡った......。




 文章に面白味がないなというものでもこうもパロディに頼りっきりだと何かな......


 白い棘と橙の威圧とサブタイ通りにもっていきたかたのですが

 及ばずながらまたまた小分けに。。。。。。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ