入学1日目は...。
僕はトラブル吸引体質で、
何もしていなくても、
物が飛んできたり、
水を被ったり、
時には電車に乗り遅れたり、
数々のトラブルが
僕に襲いかかってきた。
だからといって、
僕はトラブル吸引体質を治そう
とは思わない。
元々こんな体質なんだから
諦めて自分の体質を
受け入れればいい。
時にはイライラするトラブルであっても
ハラハラするトラブルであっても、
受け入れればいい。
そう...。
でも、
「転校そうそう、電車に乗り遅れて、
走ってきたのはいいけど、途中で犬が
飛び付いてきて、更に猫に追いかけられるのは。さすがに、これまでとは。」
あぁ、僕のトラブル吸引体質
さすがに、これまでとは
僕は街等を歩けないではないか!!
さすがに僕だって辛いよ。
なんなの、この仕打ちは
うわぁぁん。(泣)
まぁ、良かったのは
家を一時間速めに出たことで
入学式には間に合いました、が。
この状況はなんなの?
僕は世に言う、
◇◆九尾の妖狐◆◇
僕はこれを隠している。
九尾といっても、
人型で刀を扱う。
妖狐には
人型、獣型、妖型があるもの。
僕は毎日、人型で生活している。
興奮すると耳やら尾っぽやらが出るものの
霊力があるものしか、見えない。
この学園は
星空学園 僕のお父さんが経営している。
お父さんは三尾。
お母さんは九尾。
僕はお母さんの血を濃く受け継ぎ、
九尾の妖狐になりました。
が。
この状況を考えると、
この学園の殆どが霊力があるものが
多い。
僕は札をもった、
妖祓いに追いかけられて、なんとか撒いて
理事長室に逃げ込んだ。
「はあはあ、疲れた。」
何で、こうなるかな?
すんごい疲れた。
僕のトラブル吸引体質を
いっそ恨もうかって思った。
この状況をなんとか打破したい。
まずは、僕は
人間に危害を加えない妖だということを分かってもらわないといけないなぁ…。
騒がしい1日目だと
僕は思う。
しばらくして、僕は理事長室を出た。
お父さんと雑談をしてから、出た僕は
まず、教室に行った。
ドアを開けると、なんと
全員が霊力があるもの
◇◆妖祓い◆◇だった。
ピシャリと閉めて、
うずくまる。
そして、嘆く。
「どうして僕はこんなに運がないんだろうか。誰か説明会を開いてくれないか?
僕の心は...。
ズタズタだよぉぉぉぉ。」
うわぁぁん。
僕はこれから大丈夫だろうか。