そうだ戦場に行こう!
正直産業革命の時代って勢いだけで選んだからよくわからず泥縄式に情報を集めています
かくして俺は山賊退治に行く羽目になったのだがどうしたらよいのだろうか、剣の使い方も習いはしたが
ハンス曰くここまで才能もない人も珍しいといわれるほどの体たらくだった、まあ工業力だの技術力だのが遅れているといっても戦争の主役は鉄砲になっているのが救いだが,銃のほうも三日間じゃあどうにもならないとりあえず近衛旅団第二大隊第一中隊A小隊に配属されその小隊の指揮を任されることになった。
「にしても指揮なんてどうやってとればいいんですかね。」
馬車の中で揺られながら俺はつぶやいた、どうやらこの部隊は移動のときに馬車を使うようだこれによって展開を迅速にできるということだ、こっちの世界の自動車化部隊みたいなものか。
「安心してください乃木さん私が補佐しますよ。」
そういったのはこの小隊に所属するカール兵曹(軍曹のような階級)である.
彼は長きにわたり公国軍に仕えてきた兵士である、聞いた話によるとかなり優秀な軍人なのだが足を負傷してしまい本来は除隊するはずだったが今までの活躍を買われ近衛旅団に配属されたらしい。
「あなたの補佐があるなら大丈夫そうですねカール兵曹お互い生き残れるように頑張りましょう。」
「ええそうですね。」と彼も答えた。
さて我々が叩くべき山賊の戦力だがだがおおよその人数は2千人前後こちらの兵力が一個旅団3千人であると考えれば木々の生い茂る山にこもっている彼らをたたくのは厳しそうである、しかし向こうは山賊でしかなく使う銃もこちらが使う銃よりも性能の低い狩猟用のものでありそれもせいぜい千から千五百丁程度で残りの人は剣だの槍だのと言った近接武器でありそして火砲については一門も所有してはいないはずだといわれている。
なおこちらは、一応近衛旅団であることから装備のほうは最新式の小銃でありそれに火砲もいくらか配備されているそして相手はいくつかの小さい櫓と彼らが根拠地として使っている砦(とは言ってもそこまで強固なものではない)に兵が分散しているので各個撃破も狙えるかもしれない、まあもしも敵が砦に籠ったとしても問題はないなんでもその砦の近くには丘のようになっているところがあるのだそうだ本来なら砦なんてできるだけ高いところに築くべきだと思うのだが。
やがて馬車はプライシェンブルクと呼ばれる街についた。
この街は山賊の根城である森の近くにあり森の木を伐採しその木を材木に加工したり森を超えてやってくる旅人や商人に宿を提供したりしている、なお一部の商人は山賊に武器や食料を供給しているという話もある。
近衛旅団の到着により街は騒然としていた、事前に王宮から連絡があったとはいえ三千人規模の軍隊とその指揮官として王子がが街にやってくるとなれば大騒ぎである。大人も子供も一目でいいから王子をお目にかかろうと街道は多くの見物人がやってきたのである、白馬に跨る王子を先頭に近衛旅団の兵たちが街に入っていく様を住民たちは熱気を持って迎えたのであった。
乃木「前書きについてだがあんたは何を考えていたんだ。」
作者「何も考えていなかったに決まってんだろ、考えがあったらこうならないよ」
乃木「それ本人が言うとかっこ悪いぞ。」
作者「あと技術レベルは1850年代当たりと考えてほしいです」
乃木「この時代に鉄道がほとんど敷かれていないリーベル公国って後進国になっちゃわないか?」
作者「きっとこっちの世界に比べて鉄道の開発が遅れているんだよ」
乃木「都合がいいな、にしてもなぜに1850年代なんだ」
作者「この時代だとミニエー銃とか有名なものつまり資料の多い銃も出てくるし機関銃もこの時代から形になってきたから都合がいいからです、不謹慎ですが機関銃がないと華がないですからね、もう少し後になると塹壕戦の走りみたいな戦いもある時代ですし。」