海に散る
SFになってますが、ちょっと違うかもしれません。
とある国の病室で、数人の少年達が次の人生の話をしている。
「俺生まれ変わったらエンジニアになりたい!」
「おー、なんのですか?」
「AIとかの!」
「いいじゃない!それで上手く行けばお金ガッポガポに稼げるわよ」
「君はほんとにお金が好きですね」
「ええ好きよ?だってお金があれば大抵のことは好き勝手できるし。だから私は大金持ちになりたいわ。そういうあなたは?何かなりたいものとか、あるの?」
「そうですね、マッド…科学者になりたいです。」
「あ~、よくそれ系の本読んでるもんな。」
「何がいいのかしら。」
「あまり憧れるものじゃないと思うけど…」
「別に人が何に憧れようが勝手でしょ。そういう君は?何かあります?」
「僕は…この世界を自由に冒険したいな。」
彼らは期待したい、来世という不確かなものに。
残された猶予を前に、何かに縋らないと壊れそうになるから。
来世なんてほんとにあるのかな?
そう考えると怖く…悲しくなる。
だから普段はあんまり考えないようにしてる。
来世なんかじゃなくて今世にやりたい。
今世に自由に冒険したい。
色んな人とも出逢いたい。
色んな経験したい。
…あぁこんなふざけたやつがいなけりゃ。
…寝よう。
しばらくして彼らは死んだ。
彼らはせめて遺骨は海に撒いてくれと頼んだ。
小さな箱に閉じ込められたくないから。
…あれ、ここ…どこだろう?死んだ…んだよね?ここが死後の世界ってやつかな…。
だんだんと暗くなっていく。海の中みたいだ。
あぁそうか、海に撒かれたもんな…。
あれ…大きな何かが見える…。
なんか穴に吸い込まれてく感じがする。
…なんだったんだろう。真っ暗になっちゃった。
…これずっと続くのかな…。…嫌だな。
…他の皆はどうなったんだろう。いや、考えるまでもない、死んだよね…。
そういや死ぬ時に感じたあのビリって感覚はなんだったのだろう。
死ぬ時って電流でも走るのかな。
……皆と友達になれてよかったな。
一緒にアニメ見たり、漫画読んだり、クイズ出し合ったり、ゲームしたり…。
一緒に外で遊びたかったな…。
………お母さんはどうしてるだろう。
あまり一緒にはいられなかったなぁ。
…そりゃそうだ。
あぁそういえば最後にうっすらと聴こえてきた音は泣き声がだったのかな…。
…………食べ物あんまり美味しくなかったな…。
…もっとうまいもん喰わせろ。
……………早く次の人生に変わってくれないかな。
…早く…早く代われ。
……………………………………。
なんだったんだろう?この人生。
ほんと、もう。
………………………………………………………。
彼の意識はそこで途切れた。
初めてなので意味が分かりにくいところがあるかもしれません。その時はほんとにすみません。
頑張って連載します。




