I. 自己紹介と久しい外出
四日前から僕の体には不思議なことがいくつも起きている。
故に自分の身にこれから何が起こるか、いったいどうなってしまうのかその始終を記録にして残そうと思う。
その前に軽く自分の自己紹介をしよう。
僕の名前は 宵空 慧。
現在は不登校だが、一応高校二年生の男である。
数日前、右目に何か激しい痛みを感じ、変色。
さらに翌日手の甲に発光する謎のタトゥー的なものがほられる。
そしてさらに翌日、青白く、四角い箱を召喚することに成功。
「そして、その物体の大きさや何の物体を透過するのかを指定できるようになった...」
ピッ 録音機を止め、ベッドに放り投げる。
「いったいなんだろうなぁ、コレ。」
掌の上に小さな箱を召喚してふわふわと浮かせている。
つついてもびくともしないほど固く、庭で拾った石や、キッチンの包丁をつかってもびくともしなかった。
「僕が非力なだけなんろうか…」
そもそもなんでこんな能力が僕に出てきたんだ?
そもそも僕だけなのかな急に能力が出てきたのは…
もしかして、僕が外に出てない間に世界中の人全員なんか能力発現してたり!?
慌ててパソコンでニュースを調べてみたらどうやらそうでもないみたいだった。
「じゃあこの能力は僕だけってことか。」
だったらもっとかっこいい能力がほしかったなぁ。
手から炎が出たり、背中から翼が生えたり、あと催眠とかでもなぁ、グヘヘ
まあ妄想はこのくらいにしておこう、健全な男子高校生なんてこんなもんだ。
だが、よりによってただ壁を張れるだけなのもなぁ。
まあ、よくあるヒーロ物とかでも僕の能力みたいなサポーターは所詮モブ止まりだし
やっぱりもっと派手な能力のほうはよかったなぁ。
「まあいいや、気分転換に久しぶりに外に出てみよう。」
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実に三か月ぶりの外出である。
お日様が眩しーぜ☆
本日の服装は全身黒づくめ、さらに眼帯までつけてるという不審者スタイル!
しかも真夏に黒の長袖という完全に間違ったスタイル!
熱い!!かなり熱い!!汗がだらだらでてきた、
うーむだぶん自分を俯瞰してみたらなんとも怪しい。そこら中の人にひそひそされてる気がする!
「うー、帰りたい。」
そんなことを考えたのもつかの間、あるとびきりの美少女が目に入る。
白髪に麦藁帽、清楚な白と水色のワンピースに、大きなサングラスをかけている。
サングラス越しにもわかる大きな目に小さな顔。
これが美少女かぁと改めて思う。
見とれて道に立ち尽くしていると、その少女の姿は自分の横を通り過ぎ、奥の角を曲がってしまった。
少し迷った末、追いかけることにする。
人生初のナンパというものをしてみよう!
陰キャで小心者の俺でもあの子ならなんか頑張れる気がする!
その思いで彼女の後ろをついていくことにした。




