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さとうきび畑の唄

作者: ぼっぼい

煮詰まってしまった彼は一旦手を止めて近くの小さな居酒屋へ出向き、カウンター席に腰掛けた

店内には森山良子の“さとうきび畑”が流れている

「(居酒屋で流すには辛気臭いなぁ)・・いつものお願いします」

きゅうり一本漬けを荒く噛み砕き、それをビールで胃に流し込む

お次は白菜浅漬け、更に玉ねぎスライス

彼は基本的に夜は野菜ばかり食べる

食べ終わりかけてふと気付いた

まだ"さとうきび畑"が流れている

「いや、長いな!?この歌!」

さとうきび畑のロングバージョンはなんと10分を超えるのだ

「・・間違ってカラオケで歌ったりしたら大変な事になる」

彼はそうつぶやくのだった

・ 

・ 

風よ悲しみの歌を

海に返してほしい

夏の陽ざしのなかで

・ 

今年も夏が来る

なおこの日、彼は白菜に振りかけた七味の中の麻の実を噛みしめた際、治療中の歯が割れた


「・・歳はとりたくないモノだ」

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