ちっちゃいおっさん
動き出した身体は、オンボロアパートの壁に、激突した。
「痛ッ…」
うちつけた背中が、痛む。
六畳の部屋だからたいした距離を動かされた訳ではないのだが今までに感じた事のない凄い力を感じ、痛みでしかめっ面になりながらあたりを見回す。
どうやら部屋に変化はないようだ
もちろん目の前に壁もあるの…だ…
「あら?」
目の前にある壁が、いつもと違うのにきずいた
うお!何やら透明なガラスの板のように変化している。
この変化から察するにさっきの力は壁と関係があるな…あるに違いない…間違いない…
俺は、変化した壁に触れてみる事にした。
まずドアにするようにノックする…
音が、しないノックした感触は、硬いまさにガラスのような感触なんだが、音がしない。
まったくの無音
う〜んこれっておかしくないか?
それからペタペタ触っているうちに解けない謎に飽きてきてさっきのニュースを見ようといつの間にか消えたテレビの電源をいれる
中継も終りデパ地下の美味しそうなシュークリームの特集をしてる
甘いもの食べたくなってきた…
俺は、冷蔵庫にあるアイスクリームの事を思い出し
部屋の隅にある冷蔵庫の所に行くと。
アイス!アイス!
甘いものを食べる前にテンションが上がるのは、何でだろと思いつつ
冷蔵庫を開け中を覗きこむ…
「こんにちは!」
冷蔵庫の中から気持ちのいい挨拶が聞こえてきた。
俺は、冷蔵庫を閉める
「あ〜急に眠くなってきたな〜」
俺は、寝よう布団の準備をしょうと立ち上がる
すると冷蔵庫からガチャガチャと音がし始めた。
あ〜まだなんかあるんだ…
俺は、冷蔵庫を開ける
「どんだけ〜!」
冷蔵庫の中のそれは、軽く怒っているようだ
また閉めようとすると
「まてまてわかった説明するから!」
俺が見ているものは、ちっちゃいおっさんで猫くらいの大きさだろうか…
現実と夢の狭間の世界に落とされたに違いない
いやきっと現実の俺は事故かなんかにあって植物状態なんだ…これは、夢に違いない…間違いない…