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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

動物哀悟

買い主と飼い主

作者: うどん

とあるてんきんぞくにかわれたねこたちのおはなし。

「シロちゃん、ミィちゃんさよなら。」


ボクたちのかいぬしであるめいちゃんは、そういってボクたちが入ったかごをおじいさんにてわたした。



めいちゃんはボクとおかーさんのかいぬしだ。


さいしょにおかーさんがめいちゃんのおとーさんにつれてこられたらしい。

ボクのじまんのおかーさんは、いろがしろくてきれいで、

ちいさいころからいろんなおすのネコたちからモテモテだったけれど、

そのなかからおとーさんをえらんだんだっておかーさんはいってた。


おとーさんは、おかねもちのいえのねこじゃなかったけれど、

そぼくでせいじつでどきどきしやすいきかんでもしんしてきなネコだったって、

おかーさんがいってた。


「おとーさんはどこ?」


ってきいたら、おかーさんは、


「すごくすごくとおいところよ。」


っておしえてくれた。



ボクにもおにいちゃんやいもうとがいたんだけど、

どこかにいっちゃって、おかーさんがいうにはどこかでげんきにしてるんだっていってた。


「もうきょうだいはできないの?」


っておかーさんにきいたら、


「おいしゃさんができないようにしたからむりよ。」


っておしえてくれた。

おいしゃさんはかぜをひいたときにたすけてくれるいいひとじゃなかったのだろうか?

よく、わからない。



あるとき、めいちゃんのおとーさんがひっこしをするっていっていた。

そしてつぎのおうちにはボクたちはつれていけないらしい。


めいちゃんははんたいしたし、めいちゃんのおとーさんはボクたちをあずかってくれるひとをさがしてくれたけれど、

だめだったみたい。


めいちゃんのおとーさんがいうのには、


「そだちすぎていてひきとってくれるひとはいない。」

らしい。



どうしておおきくなったらひきとってもらえないのだろう。

そういうとおかーさんは、


「にんげんってのは『かう』ことはできても『かう』ことはできないひとがおおいのよ。

おそとをしらないミィにはむずかしかったかしら。」

っていっていた。


あるとき、めいちゃんのおとーさんが、

「ぼくがつれていく。めいはつらいだろうからおるすばんしてなさい。」

といって、


めいちゃんが、

「わたしもいっしょにいく。」

となきながらいっていた。


そのときおかーさんはきゅうにあばれだしてめいちゃんのおかーさんのてをひっかいてそとににげようとした。


「ミィッ!! ついてきなさいっっ!!」


そういわれたけれど、なにがなんだかよくわからなかったボクは、

そのまますわっていてめいちゃんのおとーさんにかごのなかにいれられた。

そんなボクをみたおかーさんもけっきょくそとににげるのをあきらめてべつのかごのなかにじぶんからはいった。




そのあとボクたちはくるまのなかにのせられてどこかにつれていかれて、

どこだかよくわからないしろいいえのおじいさんにわたされた。

おかーさんはずっとめいちゃんとめいちゃんのおとーさんとおかーさんをおこっていた。


それをきいためいちゃんのおとーさんは、

「やっぱりこのこたちもわかってるんだな。」

といっていて、


それにたいしておかーさんは、

「だったらなぜわたしたちを『かった』んだっっ!!」

とさらにおこっていた。



かごをわたされたおじいさんをみて、

「このひとがあたらしいかいぬし?」

と、おかーさんにきいたら、


「ちがうの…。ごめんね。」

ってないていた。



ボクとおかーさんはそれからしばらくおなじかごのなかですごした。

まわりにいたどうぶつたちはみんないきるきりょくをなくしてしずんだようなかおをしていて、

ときおりにんげんがはいってくると、ほえだすどうぶつたちもいた。



おかーさんもだんだんげんきがなくなって、ボクのからだをなめてけづくろいをするほかはあまりうごかなくなった。

おかーさんは「ごめんね。」をいうことがおおくなった。

むかしはあまりいわなかったのに。


それとだんだんいっしょにいたどうぶつたちがいなくなって、あたらしいどうぶつたちがはいってきて、

ボクとおかーさんは、どちらかというとこのなかではむかしからいるほうになった。



あるとき、ボクとおかーさんはべつのへやにつれていかれた。

ふしぎにおもったことをおかーさんにきいてみた。

ボクのおかーさんはなんでもしっているんだ。


「おかーさん、ボクたちどこへいくの?」


おかーさんはそれもしっていた。


「…おとうさんのところへいくのよ。」


「やったーおとーさんのところにいけるんだ。」

ボクはとてもうれしくなったのに、おかーさんはあんまりうれしそうにない。


そしてさいきんよくいうようになった「ごめんね。」ばっかりをくりかえしていた。

かわいそうだからボクはおかーさんにギューっとしてあげた。



しばらくするといきがくるしくなってきたけれど、

おかーさんがボクをぺろぺろとなめてくれているうちにだんだんねむたくなってきた。



おきたらだいすきなおかーさんと、あったこともないおとーさん。

それとめいちゃんたちといっしょにあそべたらいいな。

そんなしあわせなゆめをおもいうかべながらボクはめをとじた。

動物飼育には非終身雇用は適用できません。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  すべてひらがなで書いてあり、子供でも読める物語でありながら内容は大人向けという印象を受けました。  むう…野良猫というわけには…いかなかったのかな。 [一言]  「かう」ことはできても「…
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