表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とあいつ  作者: 神龍
8/9

第八話

朝……

「………ん。」

いつも通り目が覚めたが…なんとなく体が痛く、景色が妙に見慣れない。


「スースー」

フッと聞きなれない…しかし聞いた事のある寝息が聞こえてきた。


……あぁ、そうだ、今は一人じゃないんだ…


今、俺が本来寝ているはずのふとんではまだ幼い子供が寝ている。

成り行きで俺の家にいる。昨日出会ったばかりだが…


「さて、飯を作るか…。」


いつもの朝食より、少しこったものを二人分作り、テーブルに並べた。


「おい、起きろ。」

気持ちよさそうに寝ているギルを揺さぶる。


「ん〜」

しかし…唸るだけで起きる気配がない…。


「まったく…ほら、起きろ!!」

ため息をつき、次は布団をとった。


「ん〜…」

次は寒いのか唸りながら体を丸めた。


「ギル!起きろ!!」

さすがにこれ以上ゆっくりすると朝食が冷める…。


「う…。」

やっとギルは微かに目を開け、辺りを見渡しだした。


「!!…うぁぁ!!」


「!!」

そして、俺を見るなり襲いかかってきた。


「あぁ!!」

昨日みた時には無かったはずなのに、ギルの手には鋭い爪があり、それが頬をかする。


「ギル!!落ち着け!!!」

俺が叫んでもギルはお構い無しに襲いかかってくる。


「う……ぁ。」

しかし、急にギルは電源の切れた機械のように動きを止めて倒れた。


そして俺の家はただ血の匂いと静寂が流れ出した……。




〜つづく〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ