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俺とあいつ  作者: 神龍
5/9

第五話

「……だれ?」


だれ…といきなり問われた。


…素直に名のるべきか、こちらの質問をぶつけるげきか。

そんな事を考えながら、子供をみた。


幼さが残るというかまだ幼い顔付きで、まぁ5、6才ってところか。

さっきは髪がかかっていたから気づかなかったが、額に紋章だろうか…何かマークがあった。よく見ると手袋らしきものにも、そして肩にも。


「……だれ?」


子供の声でハッと我にかえった。

子供が綺麗な目で、不信そうに睨んでる。


「俺は、村雲(ムラクモ) (リョウ)。お前は?」


可能な限り優しい口調で名のり。名を聞いた。


「…ギル。僕はギルっいうの」


怪しい奴じゃないと判断したんだろ。

不信そうな目は無邪気な目になった。


「ギル?」

「うん、ギル。」

「ギルか…。ギルは何処から来たんだ?」

「………。」

「………。」


二人の間に沈黙が流れた…。


「…んない。」

「……ん?」

「わかんない。」

「わからない?」

「気づいたらここにいて、眠くなったから寝てた。」

……眠くなったから寝てたって子供かこいつは?


……否、子供か。

……っと思ったらグゥ〜っと小さな音が聞こえてきた。


「…お腹がすいてるのか?」

「うん…」

「…何か食うか?」

「うん!!」


飯をすすめただけでギルは、本当に嬉しそうに無邪気な笑顔を浮かべた。



それはもう俺が何年も前に忘れたものだった……。




〜つづく〜

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