ワタシの思い。 - みあside -
「ほんっとばかつき!!」
ベットの上で、でっかいブタのぬいぐるみを克希に見立てて
さっきから何回殴っただろう。
思わぬタイミングで、
思わぬ人に、
勝手に好きな人へ想いを伝えられた....。
でも....意外とスッキリした気がした。
最近恋してなかったからかな....
なんか、疲れちゃった(笑)
「はぁ~」
ふと時計を見ると5時30分.....
「そろそろ悠帰ってくるな....」
晩ご飯作らなきゃ....
立ち上がろうと膝に力入れてみると、
自分の腰の重さにビックリした。
「はぁ~」
ため息がたくさん出るな...
暑さと今日の出来事で疲れてた私は、
めんどくさかったのでそうめんを悠の分だけ茹でて
お風呂を沸かした。
「今日はお風呂入って寝よ....」
「ただいま~」
「おかえり~~~」
「お前夏休み早々なに疲れきった顔してんだよ。」
「ん~まあいろいろ....」
もう夏バテか?とか聞いてきたけど自分がなんて返事したかは、
全く覚えてない。
「お風呂入ってくる~」
「飯は?」
「先食べちゃった。」
面倒くさかったので嘘ついた。
お風呂に浸かってるときが一番頭が冴える私は、
とりあえず今日あったことを整理した。
アイス買おうとコンビニ行って。
カキ氷買って、店出ようと思ったらヤンキー来て。
ヤンキーから逃げようと思ったら、
秋斗先輩にぶつかって.....
克希がいて、勝手に気持ち伝えられたこと聞かされて....。
やばいッ!!のぼせる!!
どのくらい考えていたか分からないけど、
のぼせるくらいお風呂に浸かってた。
「あがろ。」
「悠お先に~もう寝るね~」
それだけ言い残して自分の部屋に入ってベッドに飛び込んだ。
部屋はクーラーを消していて、じめっとしたいやな暑さだった。
でも、夏休みでよかったなー。
普通に学校がある日だったら、
会っちゃう危険があったわけだし。
危険の少ない夏休みでよかった...。
ブーブー
ケータイのバイブがやけに重く響いた。
誰だよ。
いろいろ考えすぎてイライラしてたので、
ケータイのバイブの音にもイラッとした。
「......え。」
『真田秋斗先輩:今日は悪かった。」
絵文字も顔文字もないメールだったけど、
あったかい感じがするメールだった。
え?秋斗せんぱ...い?
あまりの驚きに思考が停止した状態だった。
え?!なななななんて返信すればいいんだろう!
てかその前に、メール来ると思わなかった!!!!
私はテンパッた状態のまま、
『大丈夫ですよ(*^^)v』
としか