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出会い
「「動くな」」
超契約で、一方的に契約を結ぶ。
「逃げるぞ!」
「え! いいの? 見逃してくれるんじゃ……」
「実験材料にされかねない」
「失礼ね」
「……そうだな」
気づけば、男女のペアに挟まれていた。
男の方は――なんだ、あの速さ。
人間の速度じゃない。初速から、いきなりトップスピードだ。
「ライカちゃんの方は動けないみたいね」
「私たち二人は魔力量が多いから、抗えたのかな?」
「レイ……助けろと命令しろ! そうすれば――」
「――――」
「バタン……」
「なるほど……」
「今のセリフ的に、条件を自分に課したり、相手に押し付けたり出来る魔法なのね」
「やられた……」
「安心しろ。殺さない」
「どうやら、訳ありらしいからな」
「投降する……レイは傷つけないと誓え」
「これも魔法?」
「自分を含めないのは優しいのね。いいわよ」
「言われるまでもない」




