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プレゼント

 清々しく始まった朝に、湯浴み。朝風呂最高。

 リズはやっぱり出来る侍女。言わなくても入浴の準備がされていて、かゆいところに手が届く仕事っぷり。


 身支度をし、朝食までもう少し時間があるので、玄関を出て、散歩する。うん、景色もいいし空気が美味しい。


 外に出された査定品は、査定が終わったのか、片付いて、いつもの眺めに戻っている。

 一体いくらで買い取ってもらえるのか、気になるところだ。


 「おはよう、ソニア。」

 

 見上げると叔父の姿が。今日も朝から神々しいお姿ごちそうさまです。


 「おはようございます。」


 昨晩みた夢の影響か、自分の中の叔父への好感度が溢れている。会えて幸せ。


 「リズから昨日の夜、ソニアが熱を出したと聞いたけれど、大丈夫かい。」

 「ありがとうございます。ちょっと疲れていたみたいで。でも今はすごく体調良いです。」


 そう答えると、叔父はそう、と言い微笑んだ。


 「叔父様こそ、お疲れではないのですか。」


 何日も山奥で戦っていたのなら、体に負担はかかっていないのだろうか。


 「うん、特には。うちに戻ってソニアの顔を見たら疲れなんてなくなったよ。」


 ニコニコしている叔父は確かに元気そう。無事に帰ってきてくれて本当に良かった。

 ゆっくりと歩調を私にあわせてくれて、叔父はいつも優しい。他愛もない話をしながら歩いていると、そうだと言い、シャツのポケットから何かを取り出す。


 「これをソニアにあげるよ。」


 手渡されたそれをみると、親指ほどのきれいに磨かれた石だった。前世で言うところのピクチャーアゲートのような見た目。灰色の背景に黒い濃淡の模様が入り、遠目で見ると並木を描いた風景画のようだ。


 「ハーフリングの子から譲ってもらったものだよ。」

 「ありがとうございます。きれいですね。どこでこんな石が見つかるのでしょう。」

 「ここから魔の山脈を越え、隣の国も越えて、しばらく行った先にあるって言ってたね。」


 うん、アバウトすぎてどこなのか分からないけど、まあ良しとしよう。よくよく石をみると本当に美しい。


 「お守りにします。」

 

 そう言って石を握りしめると、叔父は嬉しそうに笑う。


 「後でネックレスに加工してもらおう。」


 それってお高いんじゃ、と一瞬考えたが、叔父にお任せすることにした。何でもかんでも節約を一番にして関わる相手の厚意を無にしない方が良いと少し前にリズにやんわり諭されたのだ。


 「古物商には売らないでね。」

 「もちろんですとも!」


 若干ギクッとしたのはバレていないと思いたい。


 

 

 


 



 

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