意外と異世界
何やかんやあって、気がついたら夕暮れ時。古物商は、思った以上に品数が多く、一日では査定が終わらなかったので、明日も引き続き行ってくれることになった。
そういえば、叔父に、色々やって金貨を集めたいと話すと、ソニアがしたいならしなさいとあっさり許可が出た。甘やかされている感がすごいが、良い結果につなげていきたい。
今日は、叔父が無事に帰ってきてくれたし、古物商に査定してもらえて金貨集めに一歩前進だし、イライザも独特だったけれど、想像より嫌な人ではなかったし、良いこと尽くめだとルンルンしながら夕食をいただく。久しぶりに叔父と一緒の食卓について、行方不明の間、どこで何をしていたのか聞いてみる。
「ざっくりいうと、貴重な薬の原料を山奥に採りに行ってね。そこで大型の魔物に出くわして、襲われたから戦って。中々勝負がつかなくて、帰るのが遅くなってしまった。心配をかけてしまったね。」
本当にざっくりだ。しかも魔物とか。そういえばこの世界は魔物がいるのだった。
「帰り道に、ハーフリングに出会って。その子が薬草や鉱石を採取するのが好きであちこち行ってるみたいで、面白いものをもっていたから譲ってもらったんだ。後で見せてあげるよ。」
何だろう、楽しみだ。しかし、ハーフリングとは。一気に異世界を認識する。
今日の夕食はお肉たっぷりミートソースの上にジャガイモのピューレをかけ、チーズをのせたオーブン料理。大変に美味しい。
食事を終え、自室に戻ると何だろう、頭がくらくらしてきた。叔父が帰ってきてくれてホッとしたのか、今日一日で目まぐるしく物事が動いたからか、どうも熱っぽい。リズが速攻で寝支度をしてくれ、ベッドに潜り込む。
そしてすぐに意識を手放してしまった。




