第2話 話し合い
お待たせ致しましたー
「じゃ、いつ行く? お店あるから……最短でも明後日?」
「……せやなあ」
「……そうですね」
一応、双樹にも定休日があります。
休日は登山客の方が駅を利用するのと、そこそこ観光地として名が知れていますので……休日は逆に営業日。
定休日は、その翌日の月曜日……たまに、仕入れの関係で木曜日は不定休ですけど、颯太君もそこそこ通いなれてきましたので、把握してくださっているようです。
「俺も都合ええ日やと……」
賢也君はスマホのカレンダーアプリを開き、スケジュールを確認されました。僕は少しアナログな部分もあるので、まだ手帳を扱っていますが。こう言うのは人によりけりです。
「……明後日やな」
「柊司君は〜?」
「僕も、明後日なら大丈夫です」
沙羅ちゃんは人間ではないせいか……基本的に体調を崩すことがありません。今も、お腹いっぱいコーヒーと豆カスを食べたおかげか……ぐっすりとバギーの中で眠っています。
行くと決まれば……何か手土産を。と考えていますと、颯太君が『ふふ』と微笑みました。
「柊司君、手土産ならさっきの『心の欠片』でいいよー?」
「え?」
「まだ換金してないから、正確な値はわかんないけど……美麗なら飛び上がるくらい喜ぶんじゃないかな?」
「……そんなもんなん?」
「そんなもの、じゃないよ? あの欠片は……間違いなく、価値は高い」
あの髪留めの姿を見せた、『心の欠片』というのは……そんなにも価値があるのでしょうか?
颯太君が言ってくださっても……なかなか実感が湧かないものです。
とりあえず、美麗さんのお店に行くまで……やはり、手土産はと。僕が手製のチョコチップクッキーを家で作って持っていくことにしました。
沙羅ちゃんが興味を持って、クッキーをひとかけら食べさせても……やはり、リバース確定でした。
集合場所は、夏祭りの時と同じく……あの鳥居前です。どうやら、颯太君の言うルートを辿るとそこが都合の良い場所だそうで。
「……柊司。結構めかし込んでいるなあ?」
「賢也君は、ラフ過ぎますよ」
お世話になっている方のところへご挨拶に行くのです。
赤ちゃん用のバギーに、ふわもこうさぎちゃんスタイルの沙羅ちゃんと……違和感があるかもですが、やはりスーツで決めなくては!!
颯太君が来た時には、いくらか苦笑いされてしまいましたが。
「じゃ、お祭りの時のように……僕から離れないで?」
賢也君と頷き合ってから……鳥居をくぐります。
少し、頭がグニャッとしましたが……颯太君から離れないように気をつけて、沙羅ちゃんのバギーをゆっくり押します。
一分も経たないうちに、景色は鳥居を普通にくぐった時とは違う街並みが見えて。
まるで、修学旅行で巡った京都のような和風の街並みに出てきました。
「……ここが」
妖怪さん達の、生活する場所なのでしょうか?
次回はまた明日〜




