第4話 誇れる店に
お待たせ致しましたー
笹木さんには、カフェモカを飲んでいただいてから……雑誌に載せる文面に必要なインタビューをしていただくことになりました。
ちょうど、賢也君もいらっしゃったので……改めて、挨拶してから三人で話し合うことに。
僕は対面の方がいいだろうと、厨房側で賢也君のカプチーノの淹れながら答えることになりました。
「……で、ここは」
「なるほど。こちらは……」
僕は聞かれたことを答えるだけですが、賢也君は経営者としてのこだわりがあるため、笹木さんに色々提案をされていました。
こう言う並びを見ると、やはり賢也君はかっこいいですね。可愛らしい雰囲気の笹木さんと並ぶと絵のようになります。
せっかくなので、笹木さんにはもう一杯必要か聞くと……アメリカンことアメリカーノが欲しいと言われました。
「アメリカーノでいいんですか?」
「はい。普段も、どちらかと言えばブラックを飲んでて」
沙羅ちゃんには今飲ませてあげられませんが……女性でもブラック派が増えるのは嬉しいことです。バリスタ見習いでも、腕が鳴るものですよ。
「お待たせ致しました。アメリカーノです」
カップは変えて、ブラックの色を引き立てる薄いベージュがかかった白に。
笹木さんは、『ほぅ』とため息を吐きました。
「綺麗な黒……」
そして、カップに両手を添えてひと口。
ゆっくりと美味しそうに飲んでくださいました。
「不躾ですが、コンビニと全然違います!! 変に酸っぱくなくて……苦味もあんまりなくて」
「ありがとうございます」
「柊司のコーヒーは別格ですからね?」
こう言った場の時は、賢也君もちゃんと敬語なんですよね?
標準語もかっこいいですのに……普段の関西弁は気さくで親しみやすいですけど。
「……本当に、素敵なお店です。良い雑誌掲載に出来るよう、これからもよろしくお願いします」
「はい」
インタビューなどで終わりではなく……雑誌と言うものは、色々手順があるようで。
しばらくは、のどかな店内ではなくなりそうです。
笹木さんが帰って行かれてからは……沙羅ちゃんに、たっぷりとブルマンブレンドのコーヒーと豆カスをあげましたとも!!
「沙羅ちゃんもお疲れ様でした」
「あうあうあう!!」
しかし、赤ちゃんがコーヒーを飲むのは……やはり、人間のフリをしている間は隠さなくてはいけないので。
笹木さんが来る前にたっぷり飲んでいただきましたが……喉が渇いただけでなく、お腹も減ってしまったらしく。常備していたおはぎも含めて……沙羅ちゃんは大食漢のようにお腹へと入れてしまったんです!?
次回はまた明日〜




