表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/96

第2話 笹木乃絵

お待たせ致しましたー


「はい! 改めまして、雑誌『NOA』の編集担当をしています、笹木(ささき)乃絵(のえ)と申します! 本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」



 僕は移住してきてまだ半年程度ですが……雑誌『NOA』は長野県域だとそこそこ知られている地域系雑誌のようです。


 賢也(けんや)君はあとで来られますが、笹木さんから名刺をいただいた時に……驚き半分、困った表情になりましたね。僕のこともですが、沙羅(さら)ちゃんの事を考慮しての事です。沙羅ちゃんは、やはり妖怪さんですので……何がきっかけで広まってしまい、最悪の場合座敷童子の颯太(ふうた)君のところに帰ってしまうことになるでしょう。


 もう、僕の養女(むすめ)ちゃんなんですから、お義父さんとしては……どこにも行ってほしくないんです!!



「僕も改めまして、店長の三ツ矢(みつや)柊司(しゅうじ)と申します。そちらの赤ちゃんは、親戚から預かっている子でして……三ツ矢沙羅ちゃんと言います」


「あう!」



 戸籍の方は、颯太君が色々いじってくださっているので……実質は僕の養女ちゃんです。戸籍には、従姉妹の娘と記載してありますが。



「わ! そうなんですね! 可愛い赤ちゃん!」


「あーう?」



 沙羅ちゃんはまだ言葉を話せませんので、相槌のように声を出して首を傾げるだけです。可愛くて仕方がありませんので、笹木さんと思わず悶えてしまいました。



「か……可愛い!! 写真撮りたいですけど、今日はそういう取材はありませんでしたね!」


「……ええ」



 今回は顔出しNGと賢也君が強くお願いしましたので、写真は写しても宣材として使用しないようにしていただいています。


 先に、簡単な段取りを説明していただくのに……笹木さんには、カウンターの椅子に座っていただきます。僕は作業がしやすいようにいつもの厨房側に立ちますが。



「本日、三ツ矢さんにお願いしたいことですが……記事用に店内の写真をいくつか撮らせていただくことと、コーヒーを淹れているお手元の写真もいくつか。後者は、雑誌に掲載させていただきたいのです」


「なるほど……オーナーには、メールなどで確認を?」


「はい。顔無しは初めてですが……オーナーの我孫子(あびこ)さんには強く希望されましたので」



 ナイスです、賢也君。


 僕はともかく、賢也君はかっこいいですし……沙羅ちゃんはプリチー過ぎますからね?



「基本的に、僕ひとりで切り盛りしてますので……下手な混雑は避けたいですから」


「承知しました。お店の雰囲気を壊す行為は、私達も本望ではないです」


「ありがとうございます。せっかくですから、コーヒーを淹れる写真……先に撮りますか? 笹木さんにも一杯飲んでいただきたいですし」


「わあ! いいんですか?」


「もちろんです。ブラック以外にもカフェラテなど色々ご用意出来ますが……何かご希望は?」


「……迷いますね。写真を考えると、カフェラテとかも……あ、調べたんですけど。泡立てたミルクも……その機械で作れるんですよね?」


「ええ、もちろん」



 という感じで話し合い……笹木さんには、甘いカフェモカを淹れることに決まりました。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ