第1話 やり過ぎた?
お待たせ致しましたー
やり過ぎてしまいました。
「あーう、あ!」
ハロウィンイベントから日常に戻り、今は普段通りに双樹で営業をしているのですが。
(……まさか本当に当たるとは)
我が店舗のアイドルこと、本当はケサランパサランの沙羅ちゃんが……今乗っているものですが。
赤ちゃん用の手押し車にもなる……バギーをですが。先日参加していた、隣町のハロウィンイベント。
そちらの仮装コンテストにて……見事銀賞を僕が受賞してしまい、獲得出来たわけです。出来心で、賢也君にはばっちりメイクをしていただいたわけですが……それがまさか、本当にコンテストで入賞するとは思いませんでした。
そして……問題がひとつ出来てしまったのです。
(…………雑誌特集、ですか)
コンテストの際に、ブース名と参加店舗の発表があったので……その後に、イベントを取材していた地元雑誌編集の方から……取材を持ちかけられたんです。
美味しいコーヒーショップを是非紹介させて欲しいと。
賢也君がオーナーなので、彼は僕らの顔写真とかがなければ……と承諾しました。編集さんは『かっこいいのにもったいない!』と言っていましたが。
しかし……沙羅ちゃんに変な興味を持って、下手をすれば攫うなどと言う事態が起きてからでは遅いです。
それなので、細心の注意を払いますとも!!
(ですが……!)
バギーに乗った沙羅ちゃんは可愛すぎます!!
少し動きやすくなったおかげか、のびのびと過ごされているのが……見ているこちらを和ませてくれるんです!!
コンテストの景品とは言え、結構しっかりした作りなんですよね?
「う、あう!」
ハロウィンが終わり……少し肌寒くなってきたため、愛知とかだと早いですがもこもこフリースの服を着せた沙羅ちゃんの……可愛さがさらに倍増するんです!!
親バカと呼ばれるのは今更ですが、仕方がないじゃないですか!!
「……と、編集さんがいらっしゃるのはもうすぐですね?」
ウェルカムドリンクもとい、コーヒーや紅茶を用意するのはもう少し後。
今の時代、大半ではありますが……コーヒーや紅茶を受け付けない人もいますからね?
沙羅ちゃんがまだ大半のご飯を食べられないのは違いますが……こればかりは人間の嗜好性の違いです。
「……こんにちはー」
女性のお客さんがひとり。
格好は普通のスーツスタイルでしたが……腕に抱えていらっしゃるファイルの束とお顔を見て、僕は笑顔で答えました。
「いらっしゃいませ、笹木さん」
先日お会いしたきりですが、双樹を取材したいと言ってくださった編集さんです。
次回は45分〜




