第4話 寂しくとも
お待たせ致しましたー
子供……。
沙羅ちゃんが加わったことで、擬似的な家族は出来ましたが。
お付き合いする女性もいない今、僕は独り身と同じです。
両親を……姉を亡くし、生きる気力を失いかけたあの時を思うと……大切な誰かに、自分の近くに居て欲しくないと思うようにもなりました。
とは言え、そう言うのには……半ば強引に賢也君に引きずり出されましたが。
「あーうー。あう!」
あの女の子の背を少し見ていると、沙羅ちゃんに呼ばれました。言葉はないですが……きっと、『コーヒー』が欲しいのでしょう。
待合室にある自販機で買うわけにもいきませんので、食べ終えたことですし……ブースに戻ろうと言うことになりました。
「ヒトは面白いねー?」
先頭を歩く颯太君は、美味しいご飯を食べられてご機嫌さんのようです。
「お前らはあんまないのか?」
「全くないわけじゃないけど……美麗とかみたいに、積極的に取り込むのは少ないかな?」
「……あの姉ちゃんか」
そう言えば……颯太君に教わって、お店に来て欲しいと言われましたね?
すぐに伝えると……颯太君はニッコニコの笑顔になりました。
「美麗のお店ね! あのあんこ玉以上に、美味しい餡子のお菓子取り揃えているんだよね!!」
思い出したのか、お口からよだれが出そうでした。
「それは是非ともお伺いしたいですね?」
沙羅ちゃんのためもありますが、僕もお菓子は好きなので純粋に気になったのもあります!
「んー、じゃあいつにする?」
「とりあえずは……ここのは最終日まで参加やしなあ?」
「終わって……からの方が、気兼ねなく行けますしね?」
「う!」
沙羅ちゃんも美味しいものがわかったのか、行く気力がお有りのようです。
とりあえず……ハロウィンイベントは最終日までの参加。
あと三日ですが、最終日には仮装コンテストがあるんですよね?
それについては……何故か、颯太君が僕らを含めてエントリーさせてしまってたんです!?
「……何しとんじゃ!?」
「えへへ〜? 面白いと思って?」
「おもろいだけで決めんな!? 沙羅が目立つやろうが!?」
「大丈夫大丈夫!」
「どこが大丈夫や!!?」
お二人の言い合いで目立ってしまっているのですが……。
普段通りのやり取りに、僕は少しほっと出来ました。
なんだかんだで、颯太君にもお世話になっていますから……多少のことは、受け入れましょう。
それに、コンテストの豪華景品の中には……沙羅ちゃんの日常に扱えそうなワンタッチ式のバギーがラインナップにあったのです!!
これには、僕も意欲的になり……少し呆れた賢也君に、更なる美形バンパイアに変身させて欲しいと頼み込みましたよ!!
次回はまた明日〜




